日本では開催数が限られているドラッグレースを観戦しに、SKY GATE AIBETSU(旧愛別空港)まで行ってきた。北海道ドラッグレースチャンピオンシップ「KING OF THE STRIP」は、私が普段観に行くラリーやジムカーナ、サーキットレースとはだいぶ毛色の違うクルマが集まるイベントだ。
今回は、今年買い替えたOM-D E-M1 Mark IIの流し撮りの試写も兼ねての観戦。実際にレースを見て感じたドラッグレースの魅力と、モータースポーツ初心者の入門競技になる可能性について考えてみた。
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結論|JAF公認のドラッグレースが見てみたいと思った
先に結論を書いておくと、観戦して「JAF公認のドラッグレースがあったら見てみたい」と思った。理由は大きく3つある。
- ドラッグレースは競技内容がシンプルで、クルマの性能やチューニングの成果が分かりやすい。
- 普段のJAF公認競技会では見かけない車種が多く、独自のクルマ文化がある。
- 初心者がモータースポーツに足を踏み入れる入口としても可能性を感じた。
だからこそ、自由な改造の魅力は残しつつ、初心者も参加しやすいドラッグレースがあってもいいと思う。
ドラッグレースとは?
直線コースで加速性能を競うモータースポーツ

ドラッグレースは、一定距離の直線コースを2台で同時に走り、ゴールまでの速さを競う競技。シンプルな勝負だけど、中身は意外と奥が深い。発進時のトラクション、エンジン出力、変速操作、車両のセッティングなど、あらゆる要素が勝敗に絡んでくる。
しかも決着は短時間でつく。どっちが速かったのかがすぐ分かるから、初めて見る人でもルールや勝負の行方を追いやすい。
日本でドラッグレースを観戦できる場所
筆者が調べた範囲だと、国内で主な開催場所になっているのは次のあたり。
- 北海道:SKY GATE AIBETSU(旧愛別空港)
- 栃木:モビリティリゾートもてぎ
- 兵庫:セントラルサーキット
ただし、開催実績や今後の予定はイベントごとに違うので、行く前に必ず公式の情報を確認してほしい。規模や雰囲気も会場ごとにけっこう差があるはず。それにしても、全国でこれだけしか観戦できる機会がないのは、やっぱり少ないなと感じる。
出場しているクルマが面白い
スカイラインやGT-R、シルビアなど日産車が多数
会場を歩いて真っ先に目に入ったのは、日産車の多さだった。スカイライン、GT-R、シルビア、180SXと、名前を並べるだけで胸が熱くなるラインナップ。もちろん他メーカーの車両も参戦していて、普段のJAF公認競技会ではなかなか出会えないクルマが次々に現れる。

ラリーやジムカーナ、ダートトライアルで見るクルマとは、チューニングの方向性がまったく違う。曲がる、止まるよりも、とにかくまっすぐ速く走るために仕上げられたマシンたち。このあたりの違いを眺めているだけでも、かなり楽しい。
カメラの試写も兼ねて流し撮りに挑戦
今回の裏テーマが、OM-D E-M1 Mark IIでの流し撮り。買い替えたばかりなので、動きの速いクルマを相手にどこまで撮れるか試してみたかった。

直線を一気に加速していくマシンは、流し撮りの練習にはもってこいの被写体。ただ、スピードが乗るほどに追いかけるのは難しくなる。このブログには上手く撮れたものを厳選して掲載しているので、ドラッグレースならではの迫力が伝わればうれしい。
ドラッグレースはモータースポーツ初心者向けなのでは?
競技内容がシンプルで分かりやすい
基本は直線での加速勝負。サーキットのようにコースを覚えたり、複雑な走行ラインを身につけたりする必要は比較的少ない。
とはいえ、簡単というわけではない。ステージング、スタート、シフトアップなど、ドライバーの腕が問われる場面はしっかりある。仕組み自体は分かりやすいから、観戦する側にとっても入りやすい競技だと思った。
マシンを作り込み、その実力を試す面白さ
エンジンや駆動系、タイヤのセッティングが、そのままタイムに跳ね返ってくるのもドラッグレースの面白さ。クルマをいじって走らせ、結果を見てまた手を入れる。このサイクルを回すのは、クルマ好きにはたまらないはず。
GT-Rやスープラのように、クルマ好きなら一度は憧れる車種に近くで触れられるのも大きな魅力だ。
ただし、参加のハードルが低いとは限らない
ここは冷静に考えておきたい。改造の自由度が高い分、車両の製作費や安全装備、参加条件が重い負担になる可能性がある。競技内容がシンプルなことと、初心者が実際に参加しやすいことは、まったく別の話だと思う。
もし初心者向けの車両規定や参加クラスがあれば、挑戦できる人はもっと増えるんじゃないか。観戦しながら、そんなことをずっと考えていた。
実はJAFモータースポーツにもドラッグレースの規則が存在する
規則があるのに、JAF公認競技会を見かけない
調べてみると、JAFのモータースポーツ規則にはドラッグレースに関する規定がちゃんと存在する。それなのに、筆者が把握している限り、近年JAF公認のドラッグレースをJAFカレンダーで目にしたことはない。
ただ、公認競技会が開催されていないと言い切るつもりはない。クローズド格式の競技はJAFのカレンダーに掲載されない場合があるので、その可能性もある。
改造の自由度と競技の安全性をどう両立するか
チューニングカーの魅力のひとつは、自分の理想に合わせてクルマを作り込める自由度にある。一方で、安全性や公平性を守るための規則は欠かせないし、それが参加者の負担になることもある。
自由に改造を楽しみたい参加者と、安全な競技環境を整えたい主催者。この二つの間には、簡単には埋まらないバランスの難しさがあると思う。
オートテストのように初心者が挑戦できる競技があってもいい
最初から高額なチューニングカーを用意するのではなく、ノーマルに近い車両でも出られる入門クラスがあったらどうだろう。安全装備や車両規定を明確にして、段階的に上のクラスへ進める仕組みがあれば、参加の入口はぐっと広がるはず。
オートテストやドリフトテストのように、初めての人が気兼ねなく参加できるドラッグレースがあってもいいと思う。
まとめ|ドラッグレースには新しい参加者を増やす可能性がある

KING OF THE STRIPでは、普段の競技会とは違うクルマとチューニング文化を存分に楽しめた。シンプルな競技内容とマシンメイクの面白さは、モータースポーツ初心者にとっても魅力になり得る。
その一方で、本当に参加しやすい競技にするには、費用や安全性、車両規定といった課題も残る。それでも、初心者が挑戦できるJAF公認のドラッグレースがあれば面白いと、観戦を通して強く感じた。
まずは観戦からでいい。気になった人は、ぜひ一度ドラッグレースの世界をのぞいてみてほしい。

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