「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」は、自分がレース好きになった原点だ。子どもの頃にテレビの前で釘付けになったあの作品が、なんと27年ぶりに劇場へ帰ってくる。
公開は2027年2月19日。上映されるのは2本で、ひとつはTVシリーズの総集編『新世紀GPXサイバーフォーミュラEARLYDAYS RENEWAL』。もうひとつは新作ショートアニメ『新世紀GPXサイバーフォーミュラASURADA』だ。キャラクターもサイバーマシンもCGに頼らず、フル作画で描くというから、ファンにはたまらない内容になっている。
せっかくの機会なので、ここで自分の好きなサイバーフォーミュラを語ってみたい。
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新世紀GPXサイバーフォーミュラとは?
近未来のモータースポーツを描いたレーシングアニメ
1991年に放送が始まったTVアニメで、舞台は近未来。AIを搭載した「サイバーマシン」で競うモータースポーツ「サイバーフォーミュラ」を描いている。
主人公は14歳の風見ハヤト。AIナビゲーションシステム「アスラーダ」を搭載したマシンとの出会いをきっかけに、レーサーとして成長していく物語。
TVから4本のOVAシリーズへ
TVシリーズで描かれるのは第10回サイバーフォーミュラGP。その後はOVAとして『11』『ZERO』『SAGA』『SIN』が作られた。『11』は第11回大会、『ZERO』は第12〜13回大会、『SAGA』は第14〜15回大会、『SIN』は第17回大会が舞台になる。
シリーズが進むにつれて、ハヤトだけでなく新条、加賀、ランドルといったライバルたちの物語も深く掘り下げられていく。単なる「未来のレーシングカーが走るアニメ」で終わらないのは、レースを通したドライバーたちの人間ドラマがしっかり描かれているからだと思う。
サイバーフォーミュラは動画サブスクでも見放題作品のラインナップに常にあるわけではない。筆者自身もいつか全シリーズを収めたBlu-Rayのコンプリーションボックスを手元に置いておきたいと思っているが購入はできていない。というか、Blu-Rayの再生機器を持っていない。
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2027年、27年ぶりに劇場へ
そして2027年2月19日、冒頭で触れた2作品が劇場公開される。『EARLYDAYS RENEWAL』はTVシリーズを再構成した作品で、『ASURADA』は新作のショートアニメ。詳しい話は公式の情報に任せるとして、とにかく「27年ぶりに新作が見られる」。この事実だけで、ファンとしては胸が熱くなる。
筆者の好きなサイバーマシン3選
スーパーアスラーダ01
風見ハヤトの代表的なマシンといえばこれ。アスラーダGSXから進化した一台で、レーシングカーと戦闘機を融合させたようなデザインが特徴だ。
当時小学生だった自分には、このデザインが本当に衝撃的だった。ただ「速そう」というだけではない。「これが未来のレーシングマシンなんだ」と思わせる説得力があった。子ども心にも、そのあたりはちゃんと伝わっていたんだと思う。
イシュザーク00-X3/Ⅱ
カール・リヒター・フォン・ランドルや新条直輝が乗るイシュザーク。とにかくマシンフォルムが美しい。
印象的なのは、新条カラーの赤とランドルカラーの白という2つの顔があること。劇中で活躍した新条カラーも当然かっこいい。ただ、マシンのフォルムそのものをじっくり味わうなら、自分はランドルカラーの白が好みだ。白だと、あの流れるような造形がいちばんきれいに見える気がする。
ファイアースペリオンGTR
新条直輝の愛機として登場するマシン。実は、TV放映当時よりも、むしろ今になって好きになった一台だ。
現代の目で見ると、角ばったクラシカルなデザインをしている。これが逆に新鮮に映るから不思議なもの。35年という時間を経て、評価がひっくり返ったマシンだと言っていい。長く付き合うファン向けの、じわじわ効いてくる魅力がある。
筆者の好きな登場人物
新条直輝
ハヤトと並ぶシリーズの顔。そして、とにかく苦境に立たされるエピソードが多い。作中で最も制作陣から虐待を受ける男、と呼びたくなるほど。
それでも彼はレースに戻ってくるし、何度でも這い上がる。主人公以上に主人公らしい動きをするものだから、つい応援したくなってしまう。気づけば、レースシーンではハヤトより新条を応援してしまうくらいだ。
ブリード加賀
TV版から登場する、ハヤトの兄貴分的存在。SAGAまでの加賀は、とにかく兄貴分としてのかっこよさが際立っている。
しかしSINで、ハヤトとグランプリで決着をつけると決意する。ここからの描写が非常に熱い。頼れる兄貴分から最大のライバルへと変わっていく流れは、何度見ても震える。
カール・リヒター・フォン・ランドル
TV版から登場する、ハヤトの自称ライバル。最初はライバルとしての立ち位置だったが、シリーズが進むにつれて、どちらかというと良き友人に近い存在になっていく。
特にZERO以降のハヤトへの入れ込みっぷりが最高で、いわば「ハヤト大好きムーブメント」。シリアスなレース作品の中で、キャラクターとしての面白さも一手に引き受けている。この人がいるだけで、作品に程よい空気が生まれるのだ。
筆者の好きなエピソード3選
新アスラーダ誕生(11・第3話)
いわゆる新型マシンのお披露目回。ただ、それだけでは終わらない。タイムやライン取り、走り方についてもしっかり描かれる。
自分もレースに関わってきた身として、この「走ること」の描写がとても面白い。中でも印象深いのが、加賀の「おんなじラインばっか走っていたら抜けねぇじゃないか」という言葉だ。実際にレースに出場するようになってから見返すと深みが増す言葉だ。
EVENING CALM(SAGA・第4話)
サイバーフォーミュラを離れ、NASCARを走る新条を描いた一話。慣れない環境で、彼はレースと向き合うことになる。
心に残るのは、レース後の酒場で新条が語る言葉。「走るのはオレなんだ。ドライバーの俺が走るんだ」。新条というキャラクターの魅力が、この一言に凝縮されていると思う。
誕生!父の遺したニューマシン(TV・第24話)
TVシリーズ終盤の重要な回。父・風見広之が遺した新マシン、スーパーアスラーダ01がついに姿を現す。ロボットアニメの新型機登場回にも近い、あの興奮がある。
なにしろ自分の一番好きなマシンが登場する回だから、3選からは外せない。子どもの頃に感じたワクワクと、大人になって見返したときの感覚。その両方が重なって、今でも胸が高鳴る。
まとめ|サイバーフォーミュラは今見ても面白い!
これから初めて見る人へ
クルマ好き、レース好きなら、一度は見てほしい。未来のレーシングマシンだけでなく、ドライバーやチーム、ライバルとの人間ドラマが魅力の作品だ。
TV版を見ていた人へ
当時TV版を見ていたなら、ぜひOVAシリーズまで足を延ばしてほしい。ハヤトだけでなく、新条、加賀、ランドルなど、それぞれの物語が深く描かれている。
シリーズを見終わっているファンへ
次は2027年2月19日公開の劇場版を絶対に見に行こう。『新世紀GPXサイバーフォーミュラASURADA』という新作が、27年ぶりに登場する。少年時代に見ていた作品を、大人になった自分が劇場で見る。それだけでも特別な体験になりそうだ。
自分にとってサイバーフォーミュラは、単なる懐かしいアニメではなく、レース好きになった原点でもある。もちろん劇場に見に行こうと思う。3回くらい。

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