モータースポーツを始めようと考えたとき、真っ先に悩む装備が「ヘルメット選び」である。
特に多いのが、「バイク用ヘルメットを持っているが、四輪でも使えるのか?」という疑問だろう。
結論から言えば、条件を満たせばバイク用ヘルメットでも走行会レベルなら使用可能な場合はある。
しかし、将来的に競技参加やステップアップを考えているのであれば、最初から四輪用ヘルメットを選ぶ方が安全性・費用面ともに合理的となる。
四輪競技では、火災時の安全性を考慮した難燃素材の使用や、HANSデバイスへの対応など、バイク用とは異なる基準が求められる。これらは後から買い替えで対応するのが難しく、「とりあえず流用」が結果的に遠回りになるケースも少なくない。
本記事では、
・バイク用ヘルメットが使える条件と注意点
・四輪用ヘルメットを選ぶべき明確な理由
・初心者が迷わず選べる定番モデル
を順を追って解説する。
これからモータースポーツを始める人が、最初のヘルメット選びで失敗しないための判断基準が分かる内容となっている。
目次(クリックでジャンプ)
結論:バイク用は条件付きで可。迷ったら四輪用「Arai GP-6S」を選べば失敗しない
結論から言えば、JIS規格を満たしたフルフェイスまたはジェット型のバイク用ヘルメットであれば、一部の走行会やイベントで使用可能である。
ただし、公式競技やサーキットによっては使用を認められない場合もあるため、将来的な活動を見据えるなら四輪用を選ぶべきだろう。おすすめはアライのGP-6Sだ。
JAF公認競技に対応し、HANS装着も可能。バイク用ヘルメットとの違いや注意点は以下で詳しく解説する。
バイク用ヘルメットが使える条件と注意点
バイク用ヘルメットが使えるかどうかは、規格・形状・参加イベントの3点で決まる。
SGまたはJIS規格を満たしたフルフェイスであれば、走行会レベルでは使用可能な場合が多い。
ただし、SG規格に関してはJAF公認競技では原則不可となる。
SG規格またはJIS規格への適合が必須

最初に確認すべきは、安全規格への適合である。日本国内ではSG規格もしくはJIS T8133規格をクリアしていることが最低条件となっている。この規格に合格していなければ、ほとんどの走行会やサーキットイベントに参加できない。
特に海外製のバイク用ヘルメットには非対応の製品が多く、デザイン重視の軽量モデルなどは注意が必要である。
推奨はフルフェイス型。ジェット型は条件付き
バイク用を使用するなら、最低でもジェット型、できればフルフェイス型であるべきだ。オープンカーでの走行ではジェット型さえも認められないことがあるため、より安全性の高いフルフェイスが推奨される。
価格が3万円を超えるなら四輪用一択
新たに3万円以上かけてヘルメットを購入するのであれば、四輪用を選んだ方が結果的に安全性・快適性・将来性すべての面で優位となる。
四輪用ヘルメットを選ぶべき理由
難燃性素材で火災時の安全性確保
四輪用ヘルメットには難燃素材が使われており、車内火災のリスクに対応している。特に、チューニング車やレース車両は燃料や配線の取り回しから火災リスクが高くなる傾向があるため、難燃性の有無は命に関わる要素となる。
HANSデバイス対応と競技会での使用可否
四輪競技ではHANS(Head And Neck Support)デバイスの使用が推奨、あるいは義務付けられている。これは事故時の頸部損傷を防ぐための装備であり、対応ヘルメットでなければ装着できない。
FIA公認の四輪用ヘルメット(例:FIA8859-2015やSNELL SA2020)であれば、HANSアンカーの装着が可能である。
FIA規格を満たすメリット
JAF公認レースでは、FIA規格の四輪用ヘルメットしか認められない。モータースポーツのステップアップを考えるなら、最初から基準を満たした製品を選ぶべきである。
初心者におすすめの四輪用ヘルメット|ARAI GP-6Sの特徴
国内で試着・購入が可能
ARAI製「GP-6S」は国内のバイク用品店やモータースポーツ用品店で取り扱われている。実店舗で試着ができ、サイズ交換などのサポートも受けられる点が大きな安心材料となっている。
日本人の頭部形状に最適化
ARAI製品は日本人の頭部形状に最適化されており、フィット感に優れる。海外ブランドでは合わないことも多いため、まずARAIを試すのが賢明である。
アフターパーツの入手のしやすさ
筆者自身もARAIのアフターサービスに何度かお世話になった経験がある。パッドの補修やHANSアンカーの取り付けなど、レース日程に合わせて迅速に対応してもらえた点は高く評価できる。
迅速な修理対応
筆者自身もARAIのアフターサービスに何度かお世話になった経験がある。パッドの補修やHANSアンカーの取り付けなど、レース日程に合わせて迅速に対応してもらえた点は高く評価できる。
まとめ|将来の競技参加を見据えた賢い選択を
モータースポーツにおけるヘルメット選びで重要なのは、「今この瞬間に使えるかどうか」ではなく、「この先どこまで走りたいか」という視点である。
SG規格やJIS規格を満たしたバイク用ヘルメットであれば、条件次第で走行会などに参加できる場合はある。ただし、それはあくまで入門段階に限った話となる。
将来的にJAF公認競技やレース参加、HANSデバイスの使用を視野に入れるのであれば、途中で必ず四輪用ヘルメットへの買い替えが必要になる。
その時になってから買い直すよりも、最初から四輪用を選んだ方が、安全性・費用・準備の手間すべての面で合理的だと言える。
中でも「GP-6S」は、
・JAF公認競技に対応
・HANS装着が可能
・国内で試着・購入・アフターサポートが受けられる
という条件を満たした、初心者にとって失敗の少ない定番モデルである。
迷ったらこれを選べば大きく間違えることはないだろう。
ヘルメットは妥協すべき装備ではない。
自分の走りたいステージを一歩先まで想像し、その基準を満たす一品を選ぶことが、安心してモータースポーツを続けるための最短ルートとなる。














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