モータースポーツ撮影といえば、一眼レフやミラーレスが定番だ。しかし近年はスマートフォンのカメラ性能も大きく進化し、「スマホでも撮れるのでは?」と思う場面が増えてきた。
特にiPhone 17 Proは望遠性能が向上したため、北海道・オートスポーツランドスナガワで開催された全日本ジムカーナ選手権で、午後の走行を一眼レフではなくiPhone 17 Proだけで撮影してみた。
実際に試してみると、想像以上に実用的だった一方で、一眼レフとは得意分野が大きく異なることも見えてきた。
この記事では、実際の撮影結果をもとに、iPhone 17 Proでモータースポーツはどこまで撮れるのか、スマホ撮影を楽しむためのポイントを紹介する。
目次(クリックでジャンプ)
結論|iPhone 17 Proならジムカーナ撮影は十分実用レベル
一眼レフには及ばないが想像以上に撮れる
結論から言えば、iPhone 17 Proならジムカーナ撮影は十分楽しめる。
被写体までの距離が50m前後なら車両のディテールも残り、ブログやSNS用途なら画質に不満を感じることはほとんどない。従来のスマホで弱点だった望遠域も改善され、望遠性能の進化を実感できた。
ただし流し撮りのような表現は苦手
一方で、一眼レフの代わりにはならない所もある。
スマホはシャッター速度が速く、タイヤや背景が止まった写真になりやすいため、流し撮りのようなスピード感のある表現は苦手だ。さらに純正カメラアプリではシャッター速度や絞りも自由に調整できない。
ただし、最近はAI編集や写真編集アプリが充実している。撮影後にモーションブラーや背景ぼかしを加えれば、スマホならではの作品づくりも十分楽しめる。
iPhone 17 Proの望遠カメラが思っていた以上に良い
iPhone 16 Proから17 Proへ買い替えた理由
iPhone 16 Proにも不満はなかったが、唯一気になっていたのが望遠カメラだった。
標準域では十分きれいに撮れるものの、少し距離が離れると画質の低下がわずかにあり、「あと一歩寄れたら」と感じる場面が少なくなかった。モータースポーツのように被写体との距離がある撮影では、この差が意外と大きい。
それがiPhone 17 Proでは望遠性能が強化された。主にセンサーサイズの大型化、画素数も12MPから48MPに向上している。
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ジムカーナなら撮れるのでは?という期待
望遠性能が向上したとはいえ、さすがに国際サーキットで遠くを走るマシンをスマホだけで撮るのは厳しいだろう。
しかしジムカーナは事情が違う。コースがコンパクトなため観客席と競技車両の距離が近く、50m前後で撮影できるポイントも多い。
「この距離ならiPhone 17 Proでも十分戦えるのではないか」
そんな期待から、今回は一眼レフを使わず、iPhone 17 Proだけで全日本ジムカーナの撮影に挑戦することにした。
全日本ジムカーナでiPhone 17 Proだけを使って撮影してみた
あえて午後の走行だけスマホで挑戦
普段のモータースポーツ撮影では、一眼レフと望遠レンズを使っている。
今回はiPhone 17 Proの実力を確認するため、午後の競技走行はあえて一眼レフを使わず、スマホだけで撮影することにした。
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午前中はいつもどおり一眼レフで撮影し、午後は同じコース、同じ撮影ポイントからiPhone 17 Proで撮影。普段との違いが分かりやすく、純粋にスマホの性能を確認できる環境になった。
「スマホだから」という言い訳をせず、どこまで撮れるのかを試すのが今回の目的だ。
撮影条件
撮影はiPhone 17 Proの純正カメラアプリを使用した。
望遠は主に8倍前後を使用し、観客席エリアの前を通る高速コーナーを撮影。被写体までの距離はおおむね50~70m程度で、ジムカーナとしては一般的な観戦距離だった。
連写ではなく、車両が狙った位置に来るタイミングでシャッターを切るスタイルで撮影している。
条件としては決して特別ではなく、多くの観客が観戦する位置から、そのままスマートフォンを構えて撮影した内容だ。そのため、これからスマホでモータースポーツ撮影に挑戦したい人にとっても、参考になる結果になったと思う。
作例で検証|想像以上に高画質だった
50m前後なら十分な解像感

実際に撮影した写真を見て最初に感じたのは、「思ったよりも解像感が高い」ということだった。
被写体まで約50mの距離であれば、車体のラインやホイール、ゼッケン、スポンサーのロゴまでしっかり確認できる。スマートフォン特有の塗り絵のような画質になることも少なく、ブログやWeb掲載には十分なクオリティだった。
もちろん一眼レフと比較すると細かな描写では差があるが、スマホ単体でここまで撮れるとは予想以上だった。
トリミングしても実用レベル

撮影した写真をトリミングしても、画質の破綻はあまり感じなかった。
あと少し寄りたい場面でも、ブログのアイキャッチや記事中の写真、SNSへの投稿であれば十分使えるレベルだ。
一眼レフのように大胆なトリミングは難しいものの、「少し構図を整える」程度であれば問題なく対応できる。望遠性能の向上が、そのまま使いやすさにつながっていると感じた。
スマホならではの弱点もある

一方で、弱点もはっきり見えた。
最も気になったのはシャッター速度の速さだ。タイヤは止まって見え、背景もほぼ静止するため、実際には高速で走っている車でもスピード感が伝わりにくい。
さらに、純正カメラアプリではシャッター速度を自由に設定できず、絞りも固定されている。そのため、一眼レフのように流し撮りで背景を流したり、意図的に動感を演出したりする撮影は難しい。
つまり、スマホは「誰でも失敗なく撮れる」反面、「撮影者が表現をコントロールする自由度」はまだ高くない。
それでも、記録写真としては十分すぎるほどの画質であり、「スマホだから撮れない」という時代ではなくなったことを強く実感した。フォームの始まり
スマホ写真は「撮る」より「編集する」時代
AI編集ならスマホ写真がさらに映える
ここまで読んで、『やっぱり一眼レフには勝てないのか』と思った人もいるかもしれない。しかし最近は撮影後の編集技術が大きく進化している。
例えば背景をぼかして被写体を際立たせたり、AIで流し撮り感を追加してスピード感を演出したりと、以前なら一眼レフでしか表現できなかった雰囲気を後から再現できるようになった。
今回撮影した写真も、そのままでも十分きれいだったが、少し編集を加えるだけで作品らしい印象へ変化した。
もちろん編集のやり過ぎは不自然になるが、「見た印象に近づける」程度の補正なら積極的に活用したい。
AI編集作例
試しにAIで編集した作例を紹介する。使用したのはXのAI(Grok)。あまり行き過ぎた編集にならないように段階的に処理を加えてみた。
素材

背景にぼかしを強調

タイヤに回転感を追加

流し撮り感を追加

スマホだからこそ編集との相性が良い
スマホ撮影は、一眼レフとは楽しみ方が違う。
一眼レフは撮影時に完成形を作り込む楽しさがあるのに対し、スマホは撮影後の編集まで含めて作品を仕上げるスタイルとの相性が良い。
明るさや色味の調整ならLightroom(無料版)やSnapseed(無料)で十分対応できる。さらに最近は、ChatGPTやGrokなどのAIツールを使って背景ぼかしや流し撮り感の追加なども手軽に試せるようになった。
撮影性能だけを比較すると一眼レフには及ばない場面も多い。しかし、「撮る・編集する・SNSで共有する」までをスマホ1台で完結できる手軽さは、一眼レフにはない大きな魅力だ。
スマホ写真は、撮った瞬間がゴールではない。編集まで含めて楽しむことで、その価値はさらに高くなる。
モータースポーツ撮影に向くスマホの条件

最低限必要なのは望遠カメラ搭載のスマートフォン
モータースポーツをスマホで撮るなら、最も重要なのは望遠カメラの有無だ。
標準カメラだけでは被写体が小さく写り、デジタルズームに頼ると画質が大きく低下してしまう。
目安としては、光学3.5~5倍程度の望遠カメラを搭載したモデルがおすすめ。さらに望遠カメラが約50MP以上であれば、トリミング時にも画質を維持しやすい。
加えて、センサーサイズが大きいモデルほど望遠撮影時の解像感やノイズ耐性も高くなるため、スペック表ではセンサーサイズにも注目したい。
撮影に対応できるカテゴリー
望遠カメラを搭載したスマホなら、比較的被写体との距離が近い競技では十分活躍する。
例えばジムカーナやレーシングカート、ミニサーキットであれば、観客席からでも実用的な写真を撮影できるだろう。
一方で、国際サーキットのように観客席とコースの距離が大きい環境では、やはり一眼レフやミラーレスの望遠レンズに分がある。
競技との相性を理解して使い分けることが重要だ。
おすすめ機種一覧
iPhone 17 Pro以外にも、最近は望遠カメラを搭載したスマートフォンが増えてきた。これから購入するなら、次のようなモデルがおすすめだ。
- iPhone 17 Pro / Pro Max(18万円~)(光学4倍)
- Pixel 10 Pro / Pro XL(17.5万円~)(光学5倍)
- Galaxy S26 Ultra(22万円~)(光学5倍)
- Xiaomi 17 Ultra(20万円~)(光学4倍)
- Xiaomi 17T / 17T Pro(8.5万円~)(光学5倍)
- OPPO Find X9(15万円~)(光学3.5倍)
いずれも高性能な望遠カメラを搭載しており、ジムカーナやカートレースであれば十分撮影を楽しめる性能を備えている。
コスト重視ならXiaomi 17Tが狙い目
コストパフォーマンスを重視するなら、個人的にはXiaomi 17Tをおすすめしたい。
実売価格は約9万円とハイエンドモデルより手頃ながら、望遠カメラを搭載し、モータースポーツ撮影にも十分対応できる性能を持っている。
「スマホでモータースポーツ撮影を始めてみたい」「一眼レフを買うほどではない」という人には、価格と性能のバランスが非常に魅力的な1台だ。
初めて望遠カメラ搭載スマホを選ぶなら、有力な候補になるだろう。
今回のような撮影をできるだけ安く始めたいなら、私ならXiaomi 17Tを選ぶ。
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まとめ|スマホでもモータースポーツ撮影は十分楽しめる時代になった
今回、全日本ジムカーナでiPhone 17 Proだけを使って撮影してみたが、その実力は想像以上だった。
被写体まで50m前後であれば十分な解像感があり、ブログやSNSで使う写真なら画質に大きな不満はない。望遠カメラの進化によって、「スマホでは厳しい」と思っていたモータースポーツ撮影が、ぐっと身近になったと感じた。
もちろん、一眼レフやミラーレスの代わりになるわけではない。流し撮りや背景を大きくぼかした表現など、作品づくりという面では今でも専用カメラに優位性がある。
一方で、スマホには撮影から編集、SNSへの投稿まで1台で完結できる手軽さがある。最近はAI編集も進化しており、撮影後に仕上げる楽しみも大きくなってきた。
望遠カメラを搭載したスマートフォンを持っているなら、次にサーキットやジムカーナへ行くときは、ぜひ一眼レフだけでなくスマホでも撮影してみてほしい。
きっと、「スマホでもここまで撮れるのか」という新しい発見があるはずだ。













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