iPhone 17 Pro買う?買わない?|モータースポーツ撮影に最適なスマホカメラを考える

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iPhone17Proがついに発表となりました。iPhoneでの写真撮影にハマっている筆者としても買い替えるか否か非常に悩んでいる。そこでこの記事ではiPhone16Proを10カ月使用した使用感を紹介しつつ、モータースポーツにおけるスマホカメラの最適解を考えつつ、iPhone17Proへ買い替えるか否かの結論を出したいと思う。

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結論|iPhone 17 Proはモータースポーツ撮影の最適解(と信じる)

結論から言えば、筆者はiPhone 17 Proを購入する。理由は望遠カメラが4倍〜8倍に対応し、全ての領域で12MP以上の高画質で撮影できるようになったからだ。これまでiPhone 16 Proの5倍望遠ではカバーできなかった国際サーキットでの撮影が、17 Proなら大きく改善される見込みがある。確かに重量増やブラックカラー廃止、価格上昇といったマイナス要素は無視できない。しかしモータースポーツをスマホで撮影するという目的においては、今回の進化がすべてを上回る。筆者にとって17 Proは買わない理由より、買う理由の方がわずかに大きい結果となった。

iPhone 16 Proを10カ月使った使用感レビュー

去年の11月に iPhone XS から iPhone 16 Pro に機種変更 をしてから10カ月が経過した。購入に至った経緯は別の記事にまとめてあるので、そちらも参考にしてほしい。まずは実際に使って感じた iPhone 16 Pro のレビュー をまとめていく。

iPhone 16 Pro 使用感|XSからの買い替えで進化を実感できるのか?

まずはスマートフォンとしての使用感だが、正直な話、大きな進化はほとんど感じていない。筆者はゲームを基本的にプレイしないため、最新チップの性能をフルに引き出す場面は少ない。SNSや動画視聴といった日常用途であれば iPhone XS でも十分満足できていた。そのため、iPhone 16 Pro で「格段に便利になった」と思える部分は限られている。

唯一挙げるとすれば、ディスプレイが120Hzリフレッシュレートに対応した点だ。スクロール操作がより滑らかになり、表示も確かに美しい。ただし実用面で劇的な利便性向上を感じるほどではなく、「これがあるから買い替えるべき」とまでは言えないのが正直なところだ。

iPhone 16 Pro のカメラ性能|劇的に進化したポイント

一方で、カメラ性能は大幅に進化 している。今回の機種変更で最も大きなメリットを感じたのはここだ。

iPhone XS は広角(1倍)と望遠(2倍)の2眼カメラで、どちらも12MPだった。対して iPhone 16 Pro は超広角(0.5倍)、広角(1倍)、望遠(5倍)の3眼構成となり、超広角と広角が48MP、望遠が12MPとなっている。

特に便利なのが 5倍望遠レンズ だ。これまで中望遠域の撮影はデジタル一眼レフカメラを持ち出す必要があったが、今では iPhone 16 Pro だけで十分対応できる。旅行やイベントなどでもスマホ1台で完結できるようになり、撮影の自由度と機動力は格段に向上した。

一眼レフ用の交換レンズ不要に?コスパで考えるiPhone 16 Pro

さらに意外な効果として、これまで欲しいと思っていた 一眼レフ用の交換レンズへの物欲がなくなった。広角・標準・中望遠といったレンズを一式揃えるとなれば16万円どころか数十万円はかかる。しかし iPhone 16 Pro のカメラでその領域が十分カバーできるため、約16万円の購入価格はむしろ「お得」とさえ感じている。

結果として、iPhone 16 Pro で得られたのは 高い機動力と撮影の自由度。これは単なるスペック以上の実用的なメリットであり、XSから買い替えた価値は十分にあったと断言できる。

モータースポーツの撮影では5倍以上の望遠性能は必須

モータースポーツを観戦しながらスマホで撮影するとき、5倍以上の望遠性能 があるかどうかが大きなポイントとなる。サーキットやラリー会場では、安全確保のために観客席がコースから離れて設置されている。そのため標準倍率のスマホカメラでは、クルマが豆粒のようにしか写らない。デジタルズームで無理に拡大すると画質が粗くなり、せっかくの迫力が台無しになってしまう。モータースポーツ撮影を楽しむなら、最低でも5倍望遠が搭載されたスマホを選ぶべきだ。

ラリーやジムカーナは5倍望遠で十分

例えば、先日観戦したラリー北海道・池田SSSでの撮影では、5倍望遠レンズの効果が絶大 だった。ラリー北海道の観戦記事は別の記事にまとめてあるので、そちらを見て欲しい。

下記は標準レンズ(1.5倍)と望遠5倍レンズで撮影した比較画像だ。

5倍望遠を使った方がラリーカーの迫力ある走行シーンをしっかり大きく写し出すことができている。ラリーやジムカーナ、ミニサーキット、カートレースのように観客エリアとコースの距離が比較的近いイベントであれば、5倍ズーム付きのスマートフォンで十分に満足できる撮影が可能だ。

国際サーキットでは10倍ズーム以上が理想

一方、鈴鹿サーキットや富士スピードウェイといった国際格式のサーキットになると話は別だ。観客席とコースの距離が遠く、5倍望遠では足りない場面が多い。F1やSUPER GTのような高速レースを迫力あるサイズで撮影したいなら、8〜10倍以上の望遠ズーム が必須となる。現在、10倍以上の望遠カメラを搭載したスマートフォンは限られている。もし国際サーキットでの観戦が多いなら、10倍ズーム対応のスマホを選ぶか、あるいは デジタル一眼レフやミラーレスカメラの望遠レンズ を使うのが確実だ。特に決定的な瞬間を高画質で残したい人にとって、一眼カメラの方が表現の幅は圧倒的に広い。

望遠5倍以上のカメラを搭載したスマートフォン紹介

ここで5倍以上の望遠カメラを搭載しているスマホのラインナップを確認していこう。ここで示す倍率は12MP以上の画素数を確保できることを条件として機種を選出している。

望遠5倍までに対応 

Xiaomi 14T Pro|11万円~

Xiaomi 15|12.5万円~

Google Pixel 10|13万円~

OPPO Find X8|14万円

望遠7倍までに対応

Sony Xperia 1 Ⅶ|20.5万円~

望遠10倍までに対応

Google Pixel 10 Pro/Pro XL|17.5万円~/19.3万円~

Samsung Galaxy S25 Ultra|20万円~

望遠16倍までに対応

Xiaomi 15 Ultra|18万円~

筆者おすすめのコスパ最強の望遠対応スマホ

Xiaomi 14T Pro

最初におすすめするのは、ややマニアックなスマホだが、中国メーカーのXiaomiから発売されているミドルハイレンジモデルの Xiaomi 14T Pro。わかりやすく言うと、性能は iPhone 16 Pro 並みなのに、価格は iPhone 16(通常モデル) よりも安いというコスパ最強のスマートフォンだ。中国メーカー製には珍しく、日本ユーザーが求める「おサイフケータイ」「防水・防塵」「無線充電」といった基本機能をすべて搭載。さらにライカ共同開発のカメラを搭載している。Amazonなどのセール時期を狙えば 9万円を切る価格 で購入できることもあるため、コスパを重視するなら外せない選択肢である。

Google Pixel 10

先月発表されたGoogleの最新モデル Pixel 10 は、無印シリーズとして初めて望遠カメラを搭載した。アメリカのGoogle社が手がけるミドルハイレンジスマートフォンで、iPhone最大のライバルといっても過言ではない。こちらも「おサイフケータイ」「防水・防塵」「無線充電」といった基本機能をすべて備えている。カメラ性能はしばしば iPhoneを上回る画質 と評価されることが多い。唯一の弱点を挙げるとすれば、チップ性能が控えめで、3Dグラフィックを多用するゲームには向かない点だろう。中国メーカー製スマホに抵抗がある人には、このPixel 10が「コスパ最強機」となるはずだ。もし筆者が元々AndroidユーザーならばPixel10を選んでいた可能性は高い。

iPhone 17 Pro|3つの進化点

昨晩についにiPhone 17 Proが発表された。なんとか夜中の2時に目覚めてライブで発表会を見ることができた。筆者が魅力を感じた進化点は3つある。

4倍~8倍の望遠カメラに対応

一番望んでいたカメラの進化はしっかりと搭載された。iPhone 16 Proでは12MPで5倍望遠のみの撮影だったのに対して、iPhone 17 Proは48MPで4倍望遠の撮影、12MPで8倍望遠の撮影が可能になった。このカメラ性能があれば国際サーキット以外のモータースポーツシーンではiPhone 17 Proだけで撮影を楽しめそうだ。それとインカメラも18MPに進化したようだが、筆者はインカメラを使うことは皆無なので、この記事では説明を割愛する。

バッテリー駆動時間が延長

バッテリーに関しては今回大幅に駆動時間が伸びた。iPhone 16 Proが最大23時間のビデオ再生だったのに対して、iPhone 17 Proは最大33時間のビデオ撮影が可能。駆動時間が20%以上伸びたことになる。この駆動時間の大幅向上はiPhone 12 Proから 13 Proの時以上の進化なので、体感でわかる変化になる可能性がある。

より明るいディスプレイ

そして地味に嬉しいのがディスプレイのピーク輝度の上昇。モータースポーツなどの屋外の晴天時だと、どうしても画面が暗く見えてしまうことがある。iPhoneは他のスマホメーカーのハイエンドモデルと比べるとピーク輝度が暗い傾向があったので、屋外撮影が多い筆者としては非常に嬉しい進化だ。

iPhone 17 Pro|5つのマイナスポイント

進化して欲しいと思っていた性能はしっかり上がってきたのだが、今回のiPhone 17 Proはマイナスポイントがあまりにも多すぎる。マイナスポイントもしっかりと抑えておこう。

重量増

まず一番のガッカリポイントが重量の増加。発表会の動画では筐体をアルミニウム素材にしたことによる軽量化をアピールしていたが、製品重量同士で比較すると 7g の重量増加となっている。iPhone 16 Proの199gでも重くて困っていたので、206gは購入を戸惑うくらいの重量だ。

アルミボディの質感に対する不安

今回のiPhone 17 Proで採用されたアルミニウム素材。軽量化と放熱性能の向上が目的として採用されたと予想されるが、これまでステンレスボディやチタンボディを採用してきたProモデルの質感に対して向上しているのか非常に不安だ。これに関しては実際の製品に触れてみないと分からないところなので、実機が店頭に並んだら触って確かめてみる必要がある。

ブラックカラー廃止

何気に一番驚いたのが本体のカラーラインナップだ。シルバー、オレンジ、ブルーの3色展開のみでブラックカラーがラインナップされていない。アルミボディ化で質感が落ちても黒にすれば許容できると踏んでいたのだが、まさかブラックがラインナップから外れてしまうとは思わなかった。時期をずらして新色を発表する可能性もあるかもしれないが、今のシルバー、オレンジ、ブルーの3色のみのラインナップは微妙と言わざるをえない。

価格上昇

今回のiPhone 17 Proの日本モデルは約18万円と残念ながら大幅な値上げとなってしまった。これまでストレージの最低容量が128GBだったのが256GBになったこともあり、最低価格モデル同士の比較すると約2万円の値上げ。同じ256GBで比較しても5千円の値上げとなってしまった。アメリカでの価格は1099ドル、昨日時点だと1ドル/148円なので、日本モデルは為替変動リスクにかなりバッファーを持った値上げをしてきた。

物理SIM非対応

地味だが一番不便に感じる変更が物理SIM非対応になったことだ。eSIM自体はデュアルSIMを有効活用しているので抵抗は皆無だが、筆者はiPhoneとGalaxyをSIMを入れ替えて使い分けているのだが、それができなくなるのは地味に困る。今回の買い替えで一番頭を悩ませているマイナスポイントが地味にこれかもしれない。

筆者がiPhone 17 Proに買い替える理由

筆者はiPhone 17 Proを買い替える前提で予約合戦に挑もうと思う。決め手はもちろん4倍から8倍までに対応した望遠カメラだ。これで筆者が想定している撮影シーンのおおよそ8割をiPhoneでカバーできるからだ。これでデジタル一眼レフカメラは焦点距離200mm以上の超望遠ズームレンズを強化するだけで済む。

マイナスポイントの重量増とアルミボディと色に関しては諦めた。一縷の望みとしては筐体の基本設計が大きく変わっているので、重量バランスが変わって軽く感じることと、想像している以上に質感と色が良い事を願う。今現時点ではシルバーかディープブルーのどちらにしようか悩んでいる。

そして買い替えを推し進める一番の理由が本体のストレージ容量だ。iPhone 16 Proは様子見で買ったため128GBの容量を選択したのだけど、モータースポーツの撮影に出かけると足りなくなることが頻発する。少なくとも256GBにグレードアップは考えていたのでiPhone 17 Proの256GBモデルを購入しようと思う。

まとめ|マイナスを受け入れてでも買う価値がある一台(と信じる)

iPhone 17 Proには重量増や価格上昇、物理SIM非対応などの弱点がある。それでも筆者が購入を決めたのは、モータースポーツ撮影で必要とされる望遠性能が大きく進化したからだ。これまで「一眼カメラを持ち出さないと撮れない」と思っていた場面の多くを、スマホ一台でカバーできる可能性を秘めている。

結果として、iPhone 17 Proは筆者にとって「最後に買うiPhone」になるかもしれない(これ以上求める性能が無いため)。それだけ完成度の高いカメラ機能を備えたモデルであることは間違いない(と信じる)。モータースポーツ観戦や日常の撮影をより軽快に楽しむために、今回は購入に踏み切ろうと思う。もし裏切られたならば、次はアンドロイドへの機種変するだろうから、iPhone 17 Proが筆者にとっての「最後のiPhone」になるのは、どのルートをたどっても間違いなさそうだ。

筆者はiPhone 17 Proを選んだが、これからスマートフォンを買い替えて望遠スマホデビューする人に対してはXiaomi 14T ProやGoogle Pixel 10などのコスパの高い望遠5倍搭載モデルの購入を検討してもらいたい。モータースポーツシーンでの撮影の幅がグッと広がるだろう。

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