【iPhone16Proレビュー】帯広へレース撮影に行った話(馬の)

カメラ

iPhone16Proを購入して約一か月が経過した。機種変更ではなく買い足しなので、2台の使い分けを考えながら少しずつデータ移行を進めてきたため、完全稼働までに3週間ほどかかってしまった。モータースポーツの観戦シーンで活躍してもらうために購入したのだが、12月はモータースポーツのシーズンオフ。16万円の性能を試す機会がなかった。それでも、ひとまず性能を試したかったので帯広にレースを見に行った。ただし、馬のレースだ。競馬である!しかも普通の競馬ではなく、”ばんえい競馬”という障害物競争版の競馬だ。iPhone16Proの性能を試すのに加えて、ばんえい競馬を一度見てみたかったため、思い切って帯広まで車を出した。

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結論:カメラは最強!他は普通

良い点:高級コンデジ並みのカメラ性能

  • 5倍望遠撮影はモータースポーツ観戦でも使えそう
  • 夜間撮影も優秀(望遠レンズ以外は)

悪い点:カメラ性能以外は全て普通

  • 普段の使用感はiPhoneXsからの移行では感動がない
  • 食べ物の撮影でレンズが自動で切り替わるのが鬱陶しい
  • とにかく重くて落とすのが怖い

5倍望遠はモータースポーツ撮影でも使える!

今回、iPhone16Proを購入した一番の理由は望遠カメラでの写真撮影である。これを試すのが、”ばんえい競馬”を見に行った最大の理由だ。観戦エリアと馬が走るコースが適度に離れているため、望遠カメラの性能を試すのに最適だと判断した。そこで撮影した写真がこれである。

この写真は、5倍の光学ズームからさらにデジタルズームを使って撮影したものをトリミングしている。それでも、非常に綺麗な写真に仕上がっている。写真の投稿先はSNSとこのブログの2つがメインの私には、十分すぎる性能である。この写真は、これまでのiPhoneXsでは撮影が不可能だっただろう。
この結果から、私のモータースポーツ観戦の撮影シーンに当てはめると、今までデジタル一眼レフカメラを持ち出さなければならなかった以下のシーンでiPhone16Proが活躍できそうだ。

iPhone16Proで撮影できそうな撮影場所

  • 筑波サーキット|ホームストレート
  • 筑波サーキット|第1ヘアピン
  • 富士スピードウェイ|ホームストレート
  • モビリティリゾートもてぎ|ダウンヒルストレート

撮影が困難なのは観戦エリアから100m以上離れる場合だろう。例えば、以下のシーンである。

デジタル一眼レフカメラが必要になる撮影場所

  • 富士スピードウェイ|Aコーナー
  • モビリティリゾートもてぎ|ホームストレート(観客席側から)
  • オートスポーツランドスナガワ|土手の上からコース撮影

上記は100mどころではなく、150m近く離れているため、諦めてデジタル一眼レフカメラの望遠レンズを使う気にさせてくれる。このため、iPhone16Proに対して不満を感じることはないだろう。ひとまず、超望遠レンズが必要なシーン以外はiPhone16Proだけでフラフラとパドックとコースサイドを歩き回れるようになったのは大きな点である。これだけで購入して良かったと感じている。

夜間撮影も強し!

iPhoneXsのカメラで非常に不満だったのが、暗がりでの写真撮影だ。暗がりというより、日の傾いた夕方の薄暗い状態でもノイズでざらざらになることが不満だった。これは帯広から札幌に場所を移動し、クリスマスイルミネーションでテスト撮影をしてみた。

これも文句なしに綺麗に撮影できている。撮影モードの選択に少し迷ったが、何も考えずにオート撮影をすると、一番綺麗に撮れた。これは、私の撮影テクニックが未熟だからであり、それをiPhoneが全力でサポートしてくれた結果だ。素晴らしい!

強いて不満を挙げるとすれば、望遠レンズを使った夜間撮影は使用に耐えない。iPhoneXsよりは良いが、ノイズでざらざらの写真になってしまう。しかし、夜間で望遠撮影を行うシーンが自分には思いつかないため、問題は無いと判断した。

普段の使用感は・・・

ここからは不満点だが、カメラ以外の使用感で全く性能向上を体感できないことが残念でならない。

私がゲームを全くやらないからかもしれないが、高性能CPUの恩恵は全く感じられない。iPhone6 PlusからiPhoneXsに変えた時は明確に動きが良くなった実感があったため、今回は非常に残念だ。バッテリーの持ちも購入直後のXsと同じくらいの印象であり、驚きは皆無である。

カメラ性能を求めない限り、Proモデルは必要ないだろうし、むしろ無印モデルもオーバースペックだと思う。スマートフォンとしてiPhoneを買うのであれば、来年春に出ると言われているiPhoneSE4を待つのが良いのかもしれない。

食べ物撮影のレンズ自動切換えがストレス

iPhone16Proで明確に性能が上がったカメラにも不満点がある。食べ物を撮影する際に、標準レンズと望遠レンズが自動で切り替わることだ。これで不満となるのは、画角がズレることである。

iPhone16Proはカメラレンズを3つ搭載しており、切り替わるたびに画面の中央に捉えていた撮影対象が微妙にズレてしまうのだ。これにより撮影後にトリミングして構図を調整する作業が頻発している。これが非常にストレスだ。

自動で切り替わる設定をオフにできないか探したが、純正アプリでは設定ができず、最終的にはサードパーティ製のアプリで解決する形となった。もともと外食先で撮影する際はシャッター音が出ないカメラアプリを使っていたので許容範囲ではあるが、純正アプリでは解決できなかった点は非常に不満である。

とにかく重い!でもデジカメよりは軽い

最後は重さである。iPhoneXsに対して20gほど重くなっている。サイズはそれほど大きくなっておらず、20g程度なら問題ないだろうと思っていたが、思った以上に重く感じる。20gの違いというよりは、端末の重心位置を含めたバランスが崩れたのが原因だろう。

しかし、重さに関してはデジタルカメラの代わりとしてiPhone16Proを購入しているので、カメラとして考えれば十分に軽いと自分をなだめている。とはいえ、16万円するものを落下させてしまう不安を払常に抱えているのはストレスなので、落下防止の対策は急務だと思っている。

まとめ

iPhone16Proを購入して、特にモータースポーツ観戦や写真撮影においてその性能を発揮できるであろう目途はたった。

最大の魅力は5倍の望遠カメラであり、特にモータースポーツのような遠距離での撮影において、その画質の向上に感動した。普段の使用感に関しては、CPUやバッテリーの進化を感じることができず、性能向上を体感する場面は少なかった。食べ物の撮影においては、レンズが自動で切り替わることにストレスを感じ、設定をオフにできなかった点が不満だ。

しかし、望遠撮影を活かせるシーンではiPhone16Proが大きな役割を果たし、カメラとしての性能は非常に優れていると感じている。また、重さについても若干気になるものの、カメラ代わりに使うことを考えれば許容範囲である。

全体として、iPhone16Proはモータースポーツ観戦や撮影において十分に活躍できる端末であり、購入して良かったと感じている。

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