高校生におすすめのクルマ雑誌|紙の中古車情報誌が最強な理由とプレリュードの思い出

コラム

新型のプレリュードが発売されるらしい。2年ほど前の東京モーターショー・・・もといジャパン・モビリティショーでコンセプトカーを見た記憶がかすかにあるのだが、当時は非常によく似たデザインで市販間近だった新型プリウスが同時に発表されていて、話題をすべてプリウスに持っていかれてしまい、プレリュードは記憶にうっすら残る程度のコンセプトカーになってしまっていた。

そんなプレリュードだけど、その響きに筆者は「懐かしい!」というのが最初に感じた印象だ。でも冷静に考えると、筆者が免許を取得した時点ではすでにプレリュードはカタログ落ちしていたし、プレリュードを所有していた友人や知人も一人もいない。にもかかわらず、なぜ懐かしいと感じたのかというと、筆者が高校時代にプレリュードを欲しいと思っていたからだ。

当時から人気だったシビックやインテグラを差し置いて、なぜプレリュードが欲しかったのかというと、とある雑誌の影響が大きい。この記事では、私が高校時代に一番眺めていたと言っても過言ではないその雑誌を紹介しようと思う。20年以上前の出来事ではあるが、現代の高校生にオススメできる内容なので、興味があればぜひ読んでいってもらいたい。

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結論|高校生には紙媒体の中古車情報誌がおすすめ

さっそく結論から言うと、筆者は紙媒体の**中古車情報誌**を高校時代に穴が空くほど眺めていた。時間があれば延々と眺めていた気がする。チューニングカー雑誌はほとんど買うことはなかったけど、中古車情報誌は2〜3週間に1回は買っていた。当時は、この経験が後に社会人になった時に役立つとは夢にも思わなかったね。

何に役立ったかというと、自動車メーカー名と車名、クルマの形を把握している人は世間一般的には、ごくごく少数だということ。クルマ関係の仕事に就くと、メーカー名や車名が職場での会話で飛び交うことになる。そのたびに「どんなクルマだっけ?」と考えることが、ほとんどなかった。会社の同期と会話していると「車名を覚えるだけでも大変」と言っている人は少なくなかったし、新入社員と会話していても最初のハードルとなるらしい。

それを筆者は高校時代に中古車情報誌を眺めていただけなのに、自然と頭の中に入っていたというわけだ。クルマ好きなら当然できるでしょ……と思うかもしれないが、クルマ好きでも記憶できているのがスポーツカーに偏っていたり、特定のメーカーに偏っていたりする。スポーツカーからミニバンまでまんべんなく紹介してくれる中古車情報誌というのは、最強のクルマ雑誌と言っても過言ではないと筆者は思っている。

プレリュードが欲しかった3つの理由

そんな中古車情報誌を穴が空くほど見て、免許を取得したら買おうと思ったクルマがプレリュードだった。プレリュードが欲しいと思った理由は、大きく3つある。

ナイトライダーへの憧れてリトラクタブルライトが欲しかった

ひとつ目の理由は、リトラクタブルライトのクルマが欲しかったから。なぜなら、大好きな海外ドラマ「ナイトライダー」に登場する「ナイト2000」というクルマがリトラクタブルライトだったからだ。とにかく中古車情報誌を見ながら、リトラクタブルライトの車種をピックアップしまくった記憶がある。

当時はホンダが好きだった(過去形)

ふたつ目の理由は、当時ホンダが好きだったからだ。F1に携わっていたのがホンダだけだったことや、スポーツカーのフラッグシップモデルであるNSXがリトラクタブルライトを採用していたことが大きい。結局、そこに行きつく。中学生や高校生が何かを好きになる理由なんて、そんなもんだよね。

コミコミ50万円で買える中古相場だった

みっつ目の理由は、他のリトラクタブルライトのスポーツカーが非常に高額だったのに対して、プレリュードは比較的安価だったことが大きい。当時、50万円で購入できるリトラクタブルライト搭載車は、プレリュードかロードスターの二択だった。高校時代は、まるっこくて可愛らしいロードスターは購入候補ではなかったのだけど、社会人になって買ったのはロードスターだったな。

紙媒体の中古車情報誌がWEBより優れている理由

「中古車情報誌は紙媒体で買うべし!」と言うと、「WEB版なら無料で見られるぞ」という声が聞こえてきそうだけど、ここはあえて「紙媒体を買うべし!」と強く主張しておきたい。

1ページで一覧できる掲載台数が段違い

一番の理由は、WEB版よりも紙媒体の方が1ページで一度に見られる情報量が多いからだ。WEB版はPCで見てもスマートフォンで見ても、1画面に表示できるのはせいぜい3台〜4台。それをスクロールしながら確認していく必要があるが、紙媒体なら見開きで20台ほど掲載されており、一覧性が抜群に良い。
WEB版は、欲しい車種や条件が決まっているなら絞り込んで効率よく探すことができる。ただし、多数の車種を1台ずつ見ていくにはあまりにも非効率だ。見開きで20台を一度に見られる紙媒体の方が、はるかに効率的だと思う。

月100円で楽しめる圧倒的なコスパ

効率的とはいっても、1冊の価格が高ければおすすめはできない。しかし、中古車情報誌は非常にリーズナブルだ。たとえば有名な「カーセンサー」は、なんと1冊100円。現在は月刊誌となっているため、1か月100円で楽しめる雑誌と考えると、これは破格のコストパフォーマンスと言える。

さらに特集記事も毎回充実していて、特集だけでも100円の元は取れてしまうレベル。クルマ好きにはもちろん、何気なくクルマに興味を持ち始めた人にもおすすめしたい一冊だ。

他のクルマ雑誌で代用できない理由

では、中古車情報誌以外の専門誌で同じことができるのかというと、ここもできないと断言する。

専門誌から得られる情報には偏りが出る

クルマ雑誌には、新車情報系、チューニングカー系、旧車系、外車系など、さまざまなジャンルがある。しかし、専門誌である以上、掲載される情報にはどうしても偏りが出てしまう。たとえば新車情報誌は新型車に偏るため、中古車に関する情報は少なめになる。チューニングカー雑誌も、基本的にはスポーツカー中心の構成となる。

「中古車情報誌も中古車に偏っているのでは?」と思う人もいるかもしれないが、発売から数カ月もすれば新型車も中古市場に流れてくるため、わずかなタイムラグで掲載される。つまり、中古車情報誌は最新から旧型まで幅広くカバーできる、非常に優秀な媒体だといえる。

流行りの車種しか特集されない

専門誌が不十分な理由はもうひとつある。それは、流行の車種しか特集されないことだ。専門誌を1年間買い続けたとしても、自分の興味のある特集が組まれるのはせいぜい数回。その数回のために毎月雑誌を購入し続けるのは、金銭的にもかなり厳しい。

そのため筆者がおすすめしたいのは、クルマ雑誌を読むなら紙媒体ではなく、電子書籍のサブスクサービスに加入すること。詳しくは別の記事にまとめてあるので、気になる人はぜひ読んでみてほしい。

まとめ|紙媒体の中古車情報誌は“最強の入門書”

クルマ好きの高校生にとって、雑誌は単なる読み物ではなく「知識の土台」であり「未来の夢を形にするきっかけ」でもある。筆者が高校時代に欲しいと思ったプレリュードが25年ぶりに新車で復活すると聞いたときに、昔のデザインを鮮明に思い出せたのは、高校時代に紙媒体の中古車情報誌を読み込んだ経験があったからだ。

WEBで何でも調べられる時代ではあるけれど、一覧性や記憶への定着という点では紙媒体の中古車情報誌に勝るものは少ない。ましてや、たった100円でクルマの知識が自然と身につくのだから、中古車情報誌は間違いなく“最強のクルマ雑誌”だと断言できる。

これからクルマの世界に足を踏み入れる高校生はもちろん、大人になってからクルマに興味を持ち、自分にピッタリのクルマを探したいと思った時は紙媒体の中古車情報誌を手に取ってもらいたい。きっと今まで知らなかったクルマの世界を知ることができるだろう。

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