モータースポーツを始めたいけれど、「いきなりサーキットは不安」「免許がないけど参加できるの?」と迷う人は多いだろう。
そんな初心者に向けて、この記事では レンタルカート と オートテスト の2つの入門カテゴリーを比較し、それぞれの特徴や向いている人を詳しく解説する。どちらも準備いらずで参加しやすい競技でありながら、体験できる“楽しさ”や“スキルの伸び方”は大きく異なる。
モータースポーツの第一歩を迷っている人は、本記事を参考にして自分に合ったスタート地点を選んでほしい。
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結論:両方やってみるべし。ただし条件あり
レンタルカートもオートテストも、入門者にとって優れたカテゴリーである。ただし、以下の前提は押さえておきたい。
- 運転免許がない人 → レンタルカート一択
- 免許+マイカーがある人 → 両方体験すべき
両方とも準備不要・低コストで挑戦でき、1日で2つを体験したとしても合計1万円以内に収まる。体験後に「自分はスピードが好き」「正確な操作が楽しい」といった気づきを得られるため、迷っている人ほど両方触れておく価値があると私は思う。
レンタルカートとは?|免許なしで“レースの楽しさ”を味わえる入門カテゴリー


レンタルカートとは、施設に用意された専用カートを借りて走行できるアクティビティである。特別な装備やライセンスは必要なく、到着して受付すればすぐにコースを走行できるため、初心者でも迷わず参加できる魅力がある。
- ▶関連記事:「レンタルカートとは?」
特徴①:免許不要・中高生から参加できる手軽さ
多くの施設は運転免許が不要で、中学生以上(施設によっては小学生も可)から参加可能。未成年でも自分のお小遣いで参加できるほどハードルが低い点が大きな魅力である。
特徴②:レース特有の駆け引きを体験できる
レンタルカートは“レース性”の高さも魅力だ。施設によっては初心者向けレースが定期開催されており、
- スタートの駆け引き
- コーナーのライン取り
- オーバーテイクと防御
といったレースならではの技術を体験できる。
四輪レースを目指す人が最初に触れるカテゴリーとして、レンタルカートの存在は大きい。
特徴③:仲間作りにも最適
レースイベントでは現役ドライバーや経験者が参加している場合も多く、アドバイスをもらえたり、モータースポーツ仲間ができやすい。これもレンタルカートの大きな価値である。
レンタルカートを詳しく紹介した記事
オートテストとは?|自家用車で参加できる“正確性重視”のタイムトライアル


オートテストは、普段乗っている車で参加できるJAF公認のタイムトライアル競技である。改造不要・追加装備不要で、運転免許と自家用車があればすぐに参加できる入門カテゴリーとなっている。
- ▶関連記事:「JAF公認競技会とは?」
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特徴①:低速中心で安全性が高い
オートテストは低速で行われるため、安全性が非常に高い。初めての人でも恐怖感が少なく、大きな事故リスクも低いため、安心して挑戦できるのが特徴である。
特徴②:日常運転がうまくなる実用的なスキルが身につく
コースはスラローム、車庫入れ、ターンなど、“日常で使う操作”の集合体で構成される。そのため、競技を通じて運転技術が磨かれ、日常の運転にも役立つスキルが身につく。
特徴③:毎回違うコースを走る楽しさ
オートテストは競技会ごとにコースレイアウトが変わる。
ベテランでも毎回“初見コース”となるため、初心者でもフェアに勝負できるのが特徴である。
オートテストを詳しく解説した記事
筆者のオートテスト出場レポート
レンタルカート vs オートテスト|違いがひと目でわかる比較表
| 項目 | レンタルカート | オートテスト |
|---|---|---|
| 参加条件 | 免許不要、年齢制限あり(施設による) | 普通運転免許が必須 |
| 使用車両 | 施設の専用カート | 自家用車 |
| 必要装備 | レンタル可能(ヘルメット等) | ほぼ不要 |
| 費用 | 1走行 3,000〜4,000円 | 参加費 3,000〜4,000円 |
| 競技性 | 周回レース/体験走行 | タイムトライアル |
| 身につく技術 | レース技術、ライン取り | 実用的な運転技術 |
| 刺激の種類 | 高いスピード感・駆け引き | 精密な操作・低速コントロール |
レンタルカートを選ぶべき人|レースに興味があるならこれ一択
レンタルカートは“レースをしてみたい人”に最適である。
- スピード感
- バトル
- オーバーテイクの快感
- レースイベントの盛り上がり
こうした要素はオートテストにはない。四輪レースに興味がある、将来的にJAF競技に出てみたいと思う人なら、まずはレンタルカートから始めるべきだ。
オートテストを選ぶべき人|「日常運転を上達させたい」なら最適
オートテストで身につくのは、実生活で役立つ“正確な車両コントロール技術”である。
- スラローム
- 切り返し
- 車庫入れの精度
- コースを読み取る力
これらは安全運転にも直結するスキルであり、実用性の高さではレンタルカートを上回る。スピードよりも“上達”に魅力を感じる人にはオートテストが向いていると言える。
両方を体験すべき理由|楽しさもスキルも違うから
レンタルカートは非日常のスピード感。
オートテストは日常運転に直結する技術向上。
どちらが魅力的と感じるかは人それぞれであり、実際に走ってみて初めて「自分はこっちが好きだ」と気づくケースが多い。両方とも低価格で参加できるため、最初の1〜2回はぜひ両方試してみてほしいと私は思う。
マイカーがなくてもオートテストに出られる|Wエントリーという選択肢
オートテストには、1台の車を2名で共有して出場できる Wエントリー が存在する。
友人・夫婦・兄弟で参加でき、費用を抑えられる点も魅力だ。
※ただし、レンタカーでの参加は禁止となっているため注意してほしい。。
まとめ|どちらも“最高の入門カテゴリー”。迷ったらまず体験してみるべし
- 免許なし → レンタルカート
- マイカーあり → 両方体験
- レース志向 → レンタルカート
- 運転上達志向 → オートテスト
このように、競技性・得られるスキル・楽しさが大きく異なる2つの入門競技。合計1万円以内でどちらも体験できるため、今後モータースポーツを楽しみたい人にとって“コスパ最強の第一歩”となるだろう。








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