北海道で一番規模の大きいモータースポーツイベントはラリー北海道である。大事な事なので2回言う。北海道で一番規模の大きいモータースポーツイベントはラリー北海道である。昨年に規模の大きさと開催地域の広さに度肝を抜かれたラリー北海道に今年も行ってきた。昨年の様子はブログとしてまとめてあるので、そちらを見て欲しい。
昨年が金曜のセレモニアルスタートと土曜の林道SSのみの観戦だったが、今年は評判の良い陸別サーキットのSSと、池田の野球場跡地で行われるSSSを観戦してきたので、その様子をお届けする。
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行きの道中|Bluetoothで眠気知らずドライブ
ラリー観戦の朝は早い。・・・というよりも北海道が広すぎる。札幌から陸別までは約4時間半の道のり。朝イチで観戦予定の陸別SSの0号車スタートは8時半の予定。余裕を持って1時間前に到着するためには、遅くとも3時には家を出発する必要がある。
前の日は早めに寝ようとするも寝付けず、結局のところ睡眠1時間ほどで出発することになった。札幌のコンビニで眠気覚ましのコーヒーと食料および非常食を購入。これは札幌を抜けるとコンビニとの遭遇率が下がるうえに、朝早いと閉まっている可能性が高いからだ。
今回の往復も道中で眠気に襲われることはなかった。理由は、先日記事で紹介したUGREEN Bluetooth5.3車載レシーバーを使ってYouTubeを車内スピーカーで聞いていたからだろう。最近よく聞くのはスマホのレビュー動画とホロライブの雑談配信の切り抜き動画だ。
陸別サーキット|林道も楽しめる迫力の観戦スポット

途中で休憩を入れつつ8時前に陸別サーキットに到着。陸別サーキットとは北海道の陸別町にあるオフロード専用のサーキットだ。普段はオフロードバギーレースなどが開催されているサーキットで。ラリー北海道ではサーキットの一部と、サーキットに接続する林道がコースと設定されている。

サーキットエリアは駐車場からも近く観戦席もあるので非常に観戦しやすくラリー観戦初心者にもおすすめの観戦エリアだ。一方で林道区間はシャトルバスと半分登山に近い道のりを20分ほどかけて移動することになる。

その甲斐あってか陸別SSの林道区間は観戦エリアからコースまでの距離も近く、迫力のある観戦が可能になっている。正直、今まで見てきたラリーの観戦エリアの中で一番エキサイティングだと感じた。ラリーをとことん楽しみたい人にはおすすめの観戦エリアだ。
地元グルメ(?)|道東名物スパカツで腹ごしらえ
陸別町はどうやら鹿肉を推しているらしく、屋台では鹿肉カレーが販売されていた。ジビエは食べたことが無かったので食べたかったのだけど、今日の夕飯は絶対に帯広でインデアンカレーを食べると心に決めていたので我慢した。来年は絶対食べる。

その代わりに、陸別の道の駅の隣にある「ぷらっとカフェ」というお店でスパカツをいただいた。しかもこのお店、リエゾン区間に構えているので、ゆっくりランチを食べながらラリーカーを眺められる最高のお店だった。
リエゾン観戦|国道242号線でラリーカーと遭遇

リエゾンというのは、競技区間と競技区間の間の移動区間のことを指す。一般道路を走るラリーカーを見ることができる。ドライバーとコドライバーもヘルメットを脱いでリラックスしているので、沿道で手を振ると手を振り返してくれる。推しのドライバーがいる人にとっては、逃す手はない観戦エリアだ。ラリー北海道の公式Webサイトにルートマップが公開されているので、それを確認して待ち構えよう。
今回私は、陸別と上利別の国道242号線沿いで数台のラリーカーと遭遇することができた。何気にSSの観戦よりもリエゾンのほうが満足度が高い。無料なのに。
サービスパーク|北愛国交流広場と夜の花火
リエゾンを楽しんだ後は、一気に南下して北愛国交流広場に移動。この移動区間だけでも100km以上あるので、改めて北海道は大きいと実感してしまう。北愛国交流広場にはサービスパークとイベント広場が設けられていて、一日戦ったラリーカーが次々と帰還し、整備されてパルクフェルメと呼ばれる保管エリアで一夜を明かす。日が落ちた暗がりでライトを照らしながら実施される整備を間近で見ることができるのが、サービスパークの魅力だ。

さらに19時からは盛大に花火が打ち上げられる。レーシングカーとセットで花火を楽しめるのは、S耐の富士24時間かラリー北海道くらいのものだろう。

帯広のソウルフード|インデアンカレーを堪能
花火を堪能した後は待ちに待った晩飯だ。先週からSNSで大量にインデアンカレーの投稿を見ていたので、口の中はインデアンカレー一択になっていた。ただし注意が必要なのは営業時間だ。帯広の飲食店は早ければ20時、遅くても21時には閉店してしまうので、花火の余韻に浸る時間はない。

今回、私が訪れたのはインデアン西18条店。注文したのはハンバーグカレー大盛りのチーズトッピング。ハンバーグはさておきインデアンルーとチーズの組み合わせが美味すぎた。次回はカツカレーにチーズのトッピングだなと心に決めた。
車中泊スポット|「道の駅おとふけ」で快眠

今回の車中泊は「道の駅おとふけ」でお世話になることにした。非常に綺麗な道の駅で、有料の車中泊エリアもあるらしく、駐車場はキャンピングカーで溢れていた。車中泊している人が多かったこともあり、一晩中アイドリングさせているクルマなどもなく、今回は耳栓なしで快眠することができた。車中泊でも活躍できる耳栓は別の記事で紹介しているので、そちらを見てほしい。
池田SSS|野球場跡地の特設コースは大迫力

ラリー観戦2日目の朝も早い。5時半に起床して帯広の東側に位置する池田町へ向かった。SSSは通常の一般道を使ったSSとは異なり、完全に特設コースで行われる。イメージとしてはジムカーナやダートトライアルに近い。通常のSSよりも速度域は低くなるが、観客とコースまでの距離が近いので大迫力の観戦を楽しむことができる。

池田SSSは野球場跡に特設コースが設定されていて、もれなくコースと観客の距離が近い。この日は雨が降っていて、ラリーカーが飛ばす泥が観客席に入ってくるほどだ。コース全体が見渡せることもあって、ラリー初見の人でもタイムを競っていることがわかりやすい見せ方になっているので、はじめてのラリー観戦は池田SSSを筆者はおすすめする。
日曜ラリー観戦は昼過ぎ終了で帰りも楽々
池田SSSの2本を堪能して、今回のラリー北海道は終了。ラリーは日曜日の終わりが昼過ぎなのは非常に助かる。14時頃に帯広を出発し、19時には札幌に帰宅できるからだ。自然と晩御飯は札幌に帰ってきてからになるが、最近お気に入りの家系ラーメン屋を見つけたので、2日間の疲れは麺と脂で洗い流すことにした。

まとめ|初心者から中級者にレベルアップ
今回ははじめて2日間たっぷりとラリー観戦を楽しんだ。2023年に愛知でWRCを見てから7回目のラリー観戦だったが、ようやくラリー観戦初心者から中級者にレベルアップの兆しが出てきたかなと思う。
SS観戦とSSS観戦、リエゾン、そしてサービスパーク。それぞれ楽しみ方のコツみたいなものがわかってきた。わかってきたのと同時に、持ち物に関しては課題が山積みだ。2日間観戦すると持って行く鞄や椅子が最適化されていないので、待ち時間に一気に疲労が進む。
今年のモータースポーツ観戦はこれが恐らく最後になると思うが、来年以降はもっと快適に観戦する方法を模索すると共に、1人ではなく友人と複数人で行くなど、モータースポーツの布教活動にも力を入れたいと思っている。
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