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糠平氷上トライアル観戦レポート|真冬の北海道で体感した氷上モータースポーツの魅力

観戦(見る)
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真冬の北海道、氷結した湖の上でクルマを走らせる――
そんな非日常的な光景が、毎年この時期になると現実のものとなる。

北海道・上士幌町にある 糠平湖 を舞台に開催される「糠平氷上トライアル」は、
氷上に設けられた特設コースを使い、ドライバーの操作精度とクルマのコントロール力を競うウインターモータースポーツイベントである。

スピードや馬力よりも問われるのは、
低μ路でいかにクルマを前に進めるかという“ドライバーの技量”。

本記事では、糠平氷上トライアルを実際に観戦して感じた雰囲気や見どころを中心に、
氷上モータースポーツならではの魅力と、初めて観戦する人が知っておきたいポイントを整理していく。

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この記事でわかること(要点サマリー)

  • 糠平氷上トライアルがどんなイベントなのか
  • 氷上タイムトライアルならではの競技特性と見どころ
  • 観戦して初めて分かる、走りの違いと面白さ
  • 初観戦でも迷わないための基礎知識と注意点
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糠平氷上トライアルとは?

糠平氷上トライアルは、冬季に完全氷結した糠平湖の湖面を利用して開催される、
氷上特設コースでのタイムトライアル形式のモータースポーツイベントである。

主催・運営は、北海道のウインターモータースポーツ文化を支えてきた地元のモータースポーツクラブが中心となっており、
日本自動車連盟(JAF) 公式サイトでも、
「氷上ドライビングを安全に楽しめるイベント」として紹介されている。

競技は周回レースではなく、
設定されたコースを1台ずつ走行し、ベストタイムを競う方式。
そのため、接触やバトル要素は少なく、
純粋に「クルマをどう動かすか」という操作技術が結果に反映されやすいのが特徴である。

参加車両は、
4WD・FF・FRなど駆動方式の異なる市販車が中心。
スパイクタイヤやスタッドレスタイヤを装着し、
氷上という極低グリップ環境での走行に挑む。

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観戦当日のコンディションと会場の雰囲気

観戦当日の朝、会場周辺の気温はマイナス20℃を下回っていた。
数値だけを見ると身構えてしまう寒さだが、天候は快晴。太陽が雲に隠れない時間帯であれば、凍え続けるような感覚は意外と少なかった。

ただし、舞台は**糠平湖**の氷上。
陸地と比べると、体感温度は確実に一段階下がる印象を受けた。風は時おり弱く吹く程度で、吹きさらしになる時間が短かったのは救いだった。総合的に見れば、この種のイベントとしてはかなり恵まれた観戦コンディションだったと言える。

コースの状態(フラット/荒れ/積雪量)

路面コンディションは、想像していた以上に良好だった。
昨年観戦した大沼スノーアタックの印象から、もっとザクザクと荒れた轍路面を想定していたのだが、実際のコースは非常にフラット。雪で作られた特設コースの輪郭がくっきりと浮かび上がり、その整った美しさに思わず目を奪われた。

「氷上=荒れた路面」という先入観を良い意味で裏切られる仕上がりで、ドライバーが狙ったラインを通せるだけの環境が整えられていた印象だ。

会場全体の雰囲気

参加者の層は、大きく分けて4つあるように感じた。
ひとつは、北海道ダートトライアル選手権の第1戦としてシリーズ参戦しているドライバーたち。次に、毎年このイベントを楽しみに参加している常連組。そして、氷上トライアルに挑戦するため道外から遠征してきた参加者。最後に、1台で複数エントリーできる制度を活用したビギナー層である。

一方、観客の人数はやはり少なめ。
チーム関係者や知り合い・友人、あるいは撮影を目的とした人が中心で、いわゆる一般ギャラリーが大勢詰めかける雰囲気ではない。その分、落ち着いて走りを観察できる空気感があり、競技そのものに集中できる環境だった。

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氷上トライアルならではの見どころ

コントロール重視のドライビング

氷上トライアルで最も印象に残ったのは、ドライバーが常にコースと路面状況を先読みしながらクルマを動かしているように見えた点だ。
単純なスピード勝負ではなく、「次に何が起きるか」を想定した姿勢作りとアクセルワークを大胆かつ繊細に、そしてカウンターを当てる量、その戻し方、修正の速さ。
これらが噛み合っているドライバーほど、走りが安定し、タイムにも反映されているように感じた。

想像以上に高速でテクニカルなコース

事前のイメージとは裏腹に、コースは想像以上に高速レイアウトだった。
スタート後は外周路を使うレイアウトとなっており、パワーのある車両はかなりの速度域に達している。内周路はテクニカルセクションだが、それでも中速域を維持したまま走り切る構成だ。

氷上という条件から、もっと抑えたスピードレンジを想像していたが、実際には迫力満点。観ている側としても、スピード感と緊張感を強く感じられるイベントだった。

観ていて分かりやすいミスとリカバリー

氷上競技の面白さは、ミスとその後の挙動が非常に分かりやすい点にもある。
ブレーキで止まりきれない、曲がり切れず雪壁に突っ込む、といった場面は珍しくない。

一方で、アクセルをしっかり踏めているドライバーは、雪煙の量ですぐに分かる。
その対比がはっきりしているため、観戦初心者でも「速い走り」「攻めている走り」を直感的に理解しやすい。

印象に残った走行・クラス・マシン

特に速かった/安定していた車両

全日本ダートトライアル選手権の砂川戦は、ここ数年続けて観戦している。そのため、聞き覚えのある選手名や見覚えのある車両を何台も見かけた。
さらに驚いたのは、にわかの私でも名前を知っている全日本ジムカーナ選手権のトップドライバーが参加していたことだ。競技レベルの高さを改めて実感させられた。

印象的だったドライバーの走り

個人的に最も印象に残ったのは、全日本ダートトライアルでも迫力のある走りを見せていたカサハラ選手だ。
今回も一段と派手な雪煙を巻き上げ、その存在感は別格だった。もっとも、その雪煙のおかげで写真がほとんど撮れていないのは困りものだが。

もう一台、強烈に記憶に残ったのが、いわゆる“魔改造”されたミラージュ。
最近になって気付いたのだが、どうやら私はミラージュというクルマがかなり好きらしい。

クラスごとの傾向や雰囲気

この大会にはクローズドクラスが設けられており、ビギナーの参加も多かった印象だ。
競技志向だけでなく、「まずは氷上を走ってみたい」という層にも門戸が開かれている点は非常に魅力的。車両さえ用意できるなら、私自身も一度は参加してみたいと思える大会だった。

観戦して感じた「氷上モータースポーツの魅力」

氷上モータースポーツは、夏のサーキット走行とはまったく異なる世界だ。
限界速度が低いからこそ、ドライバーの操作や判断の差がそのまま挙動に表れる。

また、タイヤ選択や空気圧、ブレーキ温度、水温管理といった、初見では気づきにくいセッティングの奥深さも感じられた。
パドックでは、雪上でのメンテナンスに関する独特のノウハウが自然と共有されており、その光景を見るだけでも学びが多い。

走る側だけでなく、観る側にとっても「クルマを操るとは何か」を考えさせられる競技だと感じた。

これから観戦する人向け|注意点と持ち物

糠平氷上トライアルを快適に観戦できるかどうかは、事前準備でほぼ決まる。
競技そのものは観やすく、敷居も高くないが、環境は極端だ。ここを甘く見ると、走りを楽しむ余裕がなくなってしまう。

防寒対策(必須)

まず前提として、「寒さに強い」はまったくアテにならない。
観戦環境は、**糠平湖**という“凍った湖の上”。風が弱くても、足元から体温を奪われる感覚は市街地とは別物だ。

服装はスキーウェア相当を基準に考えたほうがいい。
中途半端なアウトドア装備では、長時間の観戦は厳しい。特に重要なのは以下の3点だ。

  • 足元
    靴は必ずブーツタイプ。スニーカーは論外。
    靴下は通常+厚手の2枚履きが基本で、足裏用のホッカイロは必須装備だ。

  • 手袋はスキー用、もしくはそれに準じる厚手のものが必要。
    写真撮影を考えている場合、薄手のインナー手袋+オーバーグローブの組み合わせが現実的だろう。
  • 顔・首まわり
    ネックウォーマーやフェイスガードがあると体感温度が大きく変わる。
    ここを軽視すると、想像以上に体力を削られる。

ホッカイロについても補足しておきたい。
背中・お腹・肩に貼っても「効いているか分からない」と感じるほど寒い。
数でどうにかするより、そもそもの防寒装備を厚くすることが重要だ。

撮影時の注意点

撮影目的で訪れる人も多いイベントだが、冬季・氷上ならではの注意点がある。

バッテリー消耗

気温が氷点下10℃を下回る環境では、バッテリーの減り方が通常とはまったく違う。
体感的には、普段の半分以下の持ちだと思ったほうがいい。

  • 1日撮影するなら予備バッテリー2本は最低ライン
  • 可能であれば昼休み中の充電手段を確保

この準備がないと、肝心な場面でシャッターが切れなくなる。

レンズ曇り・結露対策

カメラ機材の温度管理は、想像以上にシビアだ。
寒い屋外から暖かい車内や建物に移動すると、一気に結露が発生する。

対策として有効なのは、

  • ジップロックや密閉袋に入れて移動する
  • 急激な温度変化を与えない

という基本的な方法だが、これを徹底するだけでトラブルは大幅に減らせるだろう。

観戦ポジションの考え方

糠平氷上トライアルは、自由に歩き回れるようでいて、実は観戦可能エリアが限られている。
特に観戦エリアを示すような案内は無いので、初めて訪れる下記を判断基準にしてもらいたい。

  • カメラを持った人が固まっている場所
  • 何人も立ち止まっている人がいる場所

長年観戦している人や撮影目的の人は、自然と“見どころ”に集まる。

もうひとつ大事なのは、パドックも観戦エリアも湖の上であるという意識を持ち続けること。
足元が不安定な場所もあり、油断は禁物。

糠平氷上トライアルはこんな人におすすめ

糠平氷上トライアルは、万人向けの大型イベントではない。
だが、刺さる人には非常に深く刺さる。

  • クルマの速さよりも「操作」を見るのが好きな人
  • ラリー、ジムカーナ、ダートトライアル系の競技が好きな人
  • 冬でもモータースポーツを楽しみたい人

こうした層にとって、氷上トライアルは極めて相性がいい。

また、競技観戦を目的にしつつ、周辺の温泉や自然を楽しむこともできる。
イベント単体ではなく、「北海道の冬を体験する一要素」として組み込むのも悪くない選択だろう。

まとめ|真冬の北海道でしか味わえない競技体験

氷上という特殊な環境は、ドライバーにも観る側にも容赦がない。
しかし、その厳しさがあるからこそ、走りの違いが分かりやすく、記憶にも残る。

観戦に特別な知識は必要ない。
必要なのは、最低限の準備と「クルマを操る姿を楽しむ」視点だけだ。

糠平氷上トライアルは、
「観るだけ」でも十分に価値のある、冬の北海道ならではのモータースポーツ体験である。

他の観戦レポート

当ブログでは筆者が観戦したモータースポーツ競技の観戦レポートを公開している。実際に現地観戦に行かないと分からないことや観戦のコツもまとめてあるので合わせて読んでもらいたい。

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