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新型プレリュードは名車になる|プリウスに似ているからこそ磨かれたもの(競合・デザイン比較・考察)

コラム
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20年ぶりに復活した新型プレリュードは、発表直後から賛否の渦に巻き込まれた。
とくに目立つのが、「プリウスに似ている」「スポーツクーペなのにカッコ悪い」という否定的な声である。

久々のホンダ製スポーツクーペでありながら、なぜここまで厳しい評価を受けているのか。
その理由を冷静に分解していくと、単なるデザイン論争では片付けられない事情と、ホンダの明確な意図が浮かび上がってくる。

本記事では、新型プレリュードがプリウスと比較されてしまう理由をデザインの共通点から整理しつつ、なぜホンダは外観を大きく変えなかったのか、そしてその判断が走行性能やクルマとしての完成度にどのような影響を与えたのかを考察する。

「プリウスに似ているからこそ、このクルマは磨かれた」──
新型プレリュードが名車になり得る理由を、想像と考察を交えながら掘り下げていく。

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結論|プリウスの存在がプレリュードの性能を引き上げた

写真:ホンダWEBサイトから引用

新型プレリュードは「FF × 2ドアクーペ × ハイブリッド × 4名乗車」というパッケージを持つ、2025年の日本市場では極めて稀少な存在である。同じ条件を満たす競合車は存在しないといってよいだろう。

ただし、特性の近いクルマとカタログ値を比べると、燃費はプリウスに及ばず、加速性能ではZやスープラに敵わず、軽快感ではGR86、高級感ではRCに譲る。見方を変えるとすべてが中途半端と言われかねない危うい立ち位置でもある。

デザイン面ではプリウスと酷似していることが議論の的になったが、ホンダは開発後期にデザインを大きく変更できず、その代わりに走行性能を全面に押し出す戦略を採ったと考えられる。メーカーのプロモーションやレンタカー展開は「まず体感してほしい」という自信の表れだろう。そこにはカタログ値には表せない魅力があるのだろう。

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新型プレリュードの基本スペックまとめ(価格・サイズ・パワートレイン)

  • 価格:6,179,800円
  • 発売日:2025年9月5日
  • 駆動方式:FF
  • ボディサイズ:4520×1880×1355mm/ホイールベース2605mm
  • 車両重量:1460kg
  • 乗車定員:4名(2+2シート)
  • パワートレイン:2.0L直噴エンジン+2モーターe:HEV
    • 走行用モーター:135kW(184PS)、315N・m
    • エンジン:104kW(141PS)、182N・m
  • 燃費性能:WLTC 23.6km/L

e:HEVは駆動用と発電用の2モーターを持つシステムである。低中速はモーター主体で走り、高速域ではエンジン直結に切り替わる。回生ブレーキによるエネルギー回収も行い、効率とスポーティさを両立している。

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プレリュードと競合車の比較|Z・スープラ・GR86・プリウスとの違い

車名駆動方式車体形状乗車定員出力車重WLTC
燃費
価格帯
ホンダ プレリューFF(e:HEV)2ドアクーペ4名(2+2)エンジン141PS+モーター183PS1460kg23.6km/L617万円
ホンダ シビック Type RFF5ドアHB4名330PS(2.0Lターボ)1430kg12.5km/L545万円
日産 フェアレディZFR2ドアクーペ2名405PS(3.0L V6TT)1580kg9.5〜10.2km/L630万円〜
トヨタ GRスープラ SZ-RFR2ドアクーペ2名258PS(2.0Lターボ)1450kg14.0km/L600万円台
トヨタ GRスープラ RZFR2ドアクーペ2名387PS(3.0L直6ターボ)1520kg10.0km/L700〜800万円
トヨタ GR86FR2ドアクーペ4名(2+2)235PS(2.4L NA)1270kg11.7〜12.0km/L330〜370万円
レクサス RC300FR2ドアクーペ4名(2+2)245PS(2.0Lターボ)1690kg12.0km/L600〜700万円台
トヨタ プリウスFF(HEV)5ドアHB5名196PS(2.0L+モーター)約1450kg28〜32km/L320〜400万円
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プレリュードは他車と何が違う?スポーツクーペとしての立ち位置

  • シビックType R:サーキットでの速さや過激さではType Rが圧倒的だが、燃費や内外装の上質感、クーペらしいスタイリッシュな外観はプレリュードに軍配が上がるだろう。
  • フェアレディZ/スープラ:直線加速やサーキット性能とFRレイアウトと2シーターが生み出すクーペフォルムはフェアレディZ/スープラが優位と言わざるを得ないが、燃費や日常での扱いやすさではプレリュードが圧倒的だ。
  • GR86:軽快なFRスポーツとしてのコーナリング性能では             GR86に強みがありそうだが、燃費や静粛性、装備の先進性はプレリュードのほうが優れる。
  • レクサスRC:上質さや快適性はRCに分があるが、燃費や先進装備の新しさではプレリュードが勝る。
  • プリウス:燃費効率と実用性ではプリウスが圧倒的だが、操る楽しさはプリウスにはない要素であり、クーペとしてのスタイリッシュなフォルムはプリウスには真似できない。・・・と思われたのだが、プリウスが5ドアハッチバックでありながら、非常にスタイリッシュでクーペ顔負けのフォルムで生まれ変わってしまった。これがネット上でプレリュードがカッコ悪いと言われる一番の理由ではないかと思われる。

プレリュードが“プリウスにそっくり”と言われる理由|デザインの共通点を整理

フロントグリルからヘッドライトのデザインがそっくり

写真:ホンダWEBサイト 及び トヨタWEBサイトから引用

プレリュードがプリウスと比較されてしまう一番の理由はフロントグリルからヘッドライトまでのデザインがそっくりだからだろう。しかもプリウスの方が1年半以上も前に発売されている。デザインのお披露目が両車種とも2023年のジャパンモビリティショーで同時だったのでパクリと呼ばれることが無いのが救いかもしれない。

プリウスのサイドビューシルエットに仕込まれたカラクリ

写真:トヨタWEBサイトから引用

しかもプリウスはサイドビューのシルエットも非常にスタイリッシュに決めてきている。フロントノーズ→ルーフテールゲートまでを流れるようなフォルムを描いており、一見すると車高の低い車のように見える。ただしこれは錯覚であり、実際はプレリュードの方が全高は低くコンパクトだ。

図はプレリュードとプリウスのシルエットをなぞってフロントノーズ合わせで重ねたものだ。プリウスのカウルトップ(ボンネットの後端)が上に盛り上がっているのと同時に、ルーフ前端は下に削られているのがわかる。これはドライバーの下方視野角と頭上空間を犠牲にしていることが考えられるので、試乗して確かめてみたいポイントだ。

他にも車高を低く見せる工夫が施されている。カウルトップを持ち上げてしまうとホイールアーチの頂点から上のボディが厚ぼったくなるのだがプリウスにはそれがない。これはホイールアーチ部に黒色のガーニッシュが被せられているからだろう。これによりホイールアーチ上のボディを薄く見せつつ、パッと見のタイヤ径を大きく見せることができている。

写真:トヨタWEBサイトから引用

おそらくプリウスには数えきれないくらいのデザイン的な工夫がされているだろう。これを好意的に捉えるかどうかは人それぞれ好みの分かれるところだろうが、多くの人はこの工夫の存在に気づくことは無いので、プリウスの方がカッコイイという意見が聞こえてくるのは当然なのかもしれない。

なぜホンダはデザインを変えなかったのか?|新型プレリュード開発の背景を考察

先に述べたように、プレリュードとプリウスのデザインがお披露目されたのは約2年前のジャパンモビリティショーである。プリウスはその直後に発売されたが、プレリュードはその後さらに約2年の開発期間を経て市販化に至った。

当然ながら、ホンダの開発陣営もプリウスのデザインは確認していたはずであり、強く意識せざるを得なかったと思う。それでもなお、プリウスとの差別化を図らずに発売されたのはなぜなのか。

筆者の予想では、ジャパンモビリティショーの時点で既に量産に向けた金型の製作に着手しており、大規模なデザイン変更ができない段階に入っていたのではないかと思う。つまり、あのプリウスを見たうえでも、デザインを据え置く以外に選択肢は残されていなかったのだろう。

プレリュードはデザインより走り重視?ホンダの狙いを考察

外観デザインを変えない決断を下したとしても、その他の要素まで据え置いたとは考えにくい。むしろ、デザインで差をつけられなかった分を他の性能で補おうとした可能性が高い。その重点が「走行性能」だったのではないかと筆者は推測している。

実際、YouTubeなどにはプロレーサーやジャーナリストによる試乗動画が数多く公開されている。もちろんメーカーのプロモーションの一環であるため、動画内で否定的な評価をする人は少ない。評価内容は割り引いて見るべきだが、重要なのはメーカーが走行性能を前面に押し出しているという事実である。

本来、プレリュードは競合車とのポジション的に、必ずしも走行性能を強調すべきモデルではない。スタイリッシュで上質な存在であれば、走行性能が多少控えめでも立ち位置を確立できるからである。それにもかかわらず、走行性能を大きく打ち出しているのは、メーカーがその部分を重点的に磨き上げてきた証拠だろう。

さらにプレスリリースを見ると、プレリュードはレンタカー展開も予定されている。これは「まずは乗って確かめてほしい」というメーカーからの強いメッセージと受け取れる。筆者自身も、レンタカーが始まったらぜひ試乗してみたいと考えている。

もしも、プレリュードの走行性能がフェアレディZやスープラなどのラグジュアリースポーツに勝るのであれば、歴史に残る名車が誕生した可能性もある。そう、プリウスのおかげで。

まとめ|“プリウスに似てる”評価の裏で光る、新型プレリュードの本当の魅力

プレリュードは、各要素ごとに突出した性能を誇るわけではないが、日常性・燃費・走行性能・スタイルを高い次元でバランスさせた一台である。

プリウスに似た外観は賛否を呼ぶものの、実際にはより低くコンパクトで、走ればモーター主体のスムーズさとスポーティさを両立しているのだろう。

デザインで差別化できなかった不運を逆手に取り、走行性能で存在感を打ち出したプレリュードは、スペックだけでは測れない「乗って初めてわかる価値」を備えたモデルなのではないだろうか。

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