「NR-A」モタスポ用語ナビ

03.モタスポ用語ナビ

NR-Aとは?

NR-Aとは、ナンバープレートを保持したまま参加できるツーリングカーのカテゴリーを指す。一般公道を走行可能な登録車両をベースに、JAFや主催者が定める安全装備・性能要件を満たした競技用仕様とされる。
特にマツダ・ロードスターの「NR-A」グレードは、JAF公認のワンメイクレース「ロードスター・パーティレースⅢ」で使用される代表的な車両として知られている。

NR-Aの特徴

公道走行可能な登録車両

NR-Aは「ナンバー付き」であるため、公道を走行しながら会場まで移動し、そのままレースに参加できる。
専用トランポや積載車を用意せずとも参加できる点が、初心者やアマチュアドライバーにとって大きな利点となっている。

限定的な改造範囲

競技専用車両である「N1」規定車に比べて改造範囲が制限されている。
主な改造は安全性向上や耐久性確保を目的としたもので、ロールケージ、バケットシート、レーシングハーネス、消火器などの装備が推奨・義務化される場合が多い。

代表例:ロードスターNR-A

マツダが販売するロードスターのNR-Aグレードは、公道走行とレース参戦を両立するために、ビルシュタイン製ダンパー、強化ブレーキ、大容量ラジエーター、LSD(リミテッドスリップデフ)などを標準装備している。
快適装備の一部を省き軽量化を図りつつ、サーキットでの安定した走行性能を発揮できる仕様となっている。

主な開催競技

ロードスター・パーティレースⅢ

JAF公認のワンメイクレースで、全国主要サーキットで開催されるジャパンツアーシリーズや、各地域のローカルシリーズが存在する。
全車が同じ仕様のNR-Aグレード車両を使用し、「接触したらノーポイント」という独自のフェアプレールールが特徴で、ドライバーの技術と戦略が勝敗を左右する。

NR-Aと他カテゴリーの違い

カテゴリー特徴
NR-Aナンバー付き登録車ベース、改造範囲は限定的で公道走行可
N1競技専用改造車両(ナンバー無し)、改造範囲が広くサーキット専用
N2N1車両をさらに高度に改造した競技専用車両、エンジン・足回り・ボディ補強など自由度が高く、公道走行不可

Nゼロとの違い

同じくナンバー付きのレースを示す用語として「Nゼロ」があるが、基本的には「NR-A」と意味合いは同じである。ただし使われる用途の傾向としては「Nゼロ=改造範囲の広いカテゴリー」、「NR-A=改造範囲の狭いカテゴリー」とされることが多いが明確な定義はない。

まとめ

NR-Aは、公道走行可能な登録車両をベースにしたツーリングカーのカテゴリーで、初心者から経験者まで幅広い層が参加できるモータースポーツの入口となっている。
特にマツダ・ロードスターNR-Aグレードはその象徴的存在であり、ロードスター・パーティレースⅢをはじめとするワンメイクレースを通じて多くのファンに支持されている。

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