「草レース」はモタスポ用語ナビ

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草レースとは?

「草レース」とは、明確な定義が存在しない言葉でありながら、モータースポーツにおいて広く使われている表現である。状況や使う人によって意味が異なるため、文脈に応じて注意が必要な言葉となっている。

一般的には以下の3つの意味合いで使われることが多い。

①JAF非公認レースを指す場合

最も一般的な使われ方として、JAF(日本自動車連盟)公認ではない自主開催のレースイベントを「草レース」と呼ぶケースが多い。公認ライセンスや厳格な車両規則を必要としないため、アマチュアドライバーでも気軽に参加できるのが特徴である。

②アマチュア向けレース全般を指す場合(JAF公認含む)

一部では、地方戦やクラブマンレースなどのJAF公認競技を含めた、アマチュア向けレース全体を「草レース」と総称する場合もある。この意味合いでは、JAF公認かどうかは問わず、「プロではないレース=草レース」とする立場である。

③非合法なストリートレースを連想される場合

モータースポーツに詳しくない人の間では、「草レース」という言葉から違法なストリートレースや暴走行為を連想されるケースもある。これは一般メディアや一部の漫画・アニメの影響もあり、誤解を招きやすい側面といえる。

「草レース」を使う際の注意点

上述のように、「草レース」という言葉は聞く人によって受け取り方が大きく異なる。モータースポーツ経験者の間でも、①の意味で使う人と②の意味で使う人に分かれることがあり、共通理解が得られにくい。

また、③のようなネガティブなイメージで誤解されるリスクもあるため、初対面や非モータースポーツ層との会話では安易に使わない方が良い表現といえるだろう。代わりに、「JAF非公認のアマチュアイベント」「サーキット走行会」「自主開催の模擬レース」など、より具体的な言葉で置き換えるのが望ましい。

草レースの実態(①の意味での草レース)

ここでは、最も一般的な意味合いである「JAF非公認の自主開催レース」としての草レースについて解説する。

参加のしやすさと自由度の高さ

草レースは、参加費が比較的安価で、ライセンスも不要。自家用車で参加できるケースも多く、モータースポーツの入門としては非常に優れた環境である。ルールや安全装備の基準も主催者ごとに柔軟に設定されており、初心者からベテランまで幅広く参加している。

主な開催形式

  • 模擬レース形式(ミニサーキット・タイムアタック)
  • ドリフトコンテストやジムカーナ風イベント
  • 排気量や車種別に分かれたクラスレース

開催場所はクローズドコースが主で、公道を使う違法行為とは明確に一線を画している。

草レースと今後のステップアップ

草レースで走る経験を積んだのち、より本格的な競技会へのステップアップを目指す人も多い。JAFライセンスを取得して公認競技に参加したり、地域選手権や全日本選手権を目指すこともできるだろう。

まずは草レースで「走る楽しさ」「競う喜び」を体験し、自分のペースでモータースポーツライフを広げていくことが重要であると思う。

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