スピード競技とは、各車が定められたコース上を個別に走行し、そのタイムや記録を基に順位を決定する競技である。JAF(日本自動車連盟)が定める国内競技規則に基づき、様々な形式で実施されている。
スピード競技の分類
JAFはスピード競技を以下の11種類に分類している。
1. ジムカーナ競技
硬い舗装路面上に設定されたコースで行う競技である。コンパクトなスペースで設定可能なため、初心者から上級者まで楽しめる。
2. ダートトライアル競技
未舗装路面で行う競技である。砂や土の上を走行するため、グリップ力を見極めた操作技術が重要となる。
3. サーキットトライアル競技
JAF公認レーシングコースでタイムトライアル形式で行われる競技である。スピードと正確性が求められる。
4. ヒルクライム競技
登坂コースを舞台とする競技である。短い距離での加速性能や操縦技術が試される。
5. ドラッグレース
舗装された直線コースで、停止状態から発進し、タイムや速度を競う競技である。瞬発力が勝敗を左右する。
6. ラリークロス
部分的に舗装されたコースで行われる競技である。多様な路面条件に対応する技術が必要となる。
7. オートクロス
未舗装を含むサーキットで実施される競技である。ジムカーナやダートトライアルと類似するが、コースが恒久的に設けられている点が特徴である。
8. ドリフト競技
車両を意図的に横滑りさせ、その滑走状態を維持して走行する競技である。テクニックと美しさが評価される。
9. オートテスト
小さな区画内で前進、後進、ターンなどを含むコースを正確かつ迅速に走行する競技である。
10. ドリフトテスト
滑走状態で180度ターンや円旋回を行い、正確に停止することを競う競技である。
11. その他のスピード競技
上記に該当しない形式の競技もスピード競技として認められる。
オーガナイザーと競技の格式
スピード競技の開催は、JAF公認クラブや団体が主催する必要がある。また、競技には国内競技、準国内競技、地方競技、クローズド競技などの格式が存在する。
参加資格と車両規定
参加者は有効な競技ライセンスを所持し、JAFの国内競技車両規則に適合した車両を使用することが求められる。クローズド競技ではライセンスの所持が免除される場合もある。
まとめ
スピード競技は、多様な形式と技術が求められるモータースポーツの一分野である。JAFが定める規則に従い、参加者や観衆の安全が確保されながら運営されている。興味があれば、ぜひ観戦や参加を検討してほしい。スピード競技の魅力を体感できるだろう。
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