この記事の結論
JAF公認競技会とは?
- JAF戦/JAF公認と呼ばれる大会の正式名称。
- JAF(日本自動車連盟)が公式に認定した大会。
- 出場には「国内Bライセンス」「国内Aライセンス」が必要。
- 競技ライセンス不要の「クローズド」と呼ばれる大会も開催されている。
- 出場実績は国内選手権や国際競技へのステップアップにつながる。
JAF公認競技会とは?
JAF公認競技会とは、日本国内で開催されるモータースポーツイベントのうち、JAF(日本自動車連盟)が公式に認定した競技会を指す。これらの競技会は、安全性や公正性を確保するために厳格な基準と規則に基づいて運営される。参加者や観客にとって、信頼性の高いイベントであるといえるだろう。
なお、日本国内にはJAF公認ではない草レースや地域イベントも存在する。JAF公認競技会はこれらに比べ、より厳格な安全基準や競技規則が設けられており、モータースポーツ活動を本格的に始めるうえで重要なステップとなる。
主な競技種目
JAF公認競技会には、以下のような種目が存在する。
ラリー
舗装路や未舗装路を高速で走行する競技。ドライバーとナビゲーターがペアを組み、設定されたコースを正確かつ速く走破することを目指す。一般公道が使われる場合もあり、独特な観戦スタイルが特徴である。
ダートトライアル
未舗装路に設けられたコースを走行し、タイムを競う競技。車両のコントロール技術が求められ、砂塵を巻き上げながらの迫力ある走行シーンも見どころとなっている。
サーキットレース
専用サーキットを舞台に周回数やタイムを競うレース。F1やスーパーGTといったプロカテゴリーのほか、アマチュア向けの地方選手権も盛んである。
ジムカーナ
パイロンなどで設営されたコースを走行し、タイムと正確性を競う競技。比較的短時間で競技が完結するため、初心者にとって最初のステップとして選ばれることが多い。
参加資格と車両規定
JAF公認競技会に出場するには、JAFが発行する競技ライセンスの取得が必要となる場合がほとんどだ(一部例外あり)。ジムカーナやダートトライアル、ラリーに出場する場合は「国内Bライセンス」が必要となり、サーキットレースに出場する場合は「国内Aライセンス」が必要となる。ライセンス取得には、座学講習を受ける必要があり、誰でも比較的短時間で取得できる。
参加車両についても、JAFの規定に適合している必要がある。具体的には、安全装備(ロールケージ、4点式以上のシートベルト、消火器など)の要否や、車両改造の範囲が細かく定められている。ただし、クラスによっては市販車ベースでも参加できるカテゴリも存在するため、必ずしも高額な車両改造が必要なわけではない。
一方で例外として、競技会の中には「クローズド」と呼ばれる競技ライセンスが不要な大会も数多く開催されていて、代表的なものとしては「オートテスト」がある。クローズド格式の競技会では、ノーマルの乗用車でも参加可能であり、改造車を用意しなくても気軽にモータースポーツを体験できる。そのため、クローズド格式の競技会はモータースポーツ入門に最適な場となっている。
安全対策
JAF公認競技会では、安全性が最優先事項となる。コース設営時には走行ラインや観客席の安全確認が徹底され、医療スタッフや救急車の常駐が義務付けられている。また、参加者には競技カテゴリーに応じてヘルメット、レーシングスーツ、グローブ、シューズといった規定の安全装備の必要有無を明確化している。
公認競技会の意義
JAF公認競技会は、モータースポーツの普及と発展に寄与している。競技者はスキルを高める場として、観客はモータースポーツの魅力を体感できる機会として、重要な役割を果たしているといえるだろう。また、公認競技会での実績は、国内選手権や国際競技へのステップアップにもつながる。
まとめ
JAF公認競技会は、安全性と公正性を確保しながら、多様な競技種目を提供している。モータースポーツを始めたい初心者にとって、まず目指すべき場であり、競技の世界に触れる最良の入り口となるだろう。まずは観戦やクローズド格式の競技会に参加し、モータースポーツの世界を体感して最初の一歩を踏み出してもらいたい。
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