四輪ヘルメットのメンテナンスと保管方法【10年愛用するコツ!】

ヘルメット

2月に入り、モータースポーツも徐々にシーズンインしているが、私はというと絶賛オフシーズンを満喫している。今年はまだVITAのレースに出場できる目処が立っていないため、シーズンインは3月のオートテストということになる。

今年のメインのモータースポーツ活動がオートテストになると、せっかくカラーリングを含めて綺麗に仕上げたヘルメットの出番がなくなってしまう。ここ数年、ヘルメットを使用する機会が年に数回しかないため、少しもったいない気もするが、四輪用のヘルメットは製造から10年間使用できる。まだまだ活躍の機会は訪れるだろう。

ただし、メンテナンスや保管方法を間違えると、ヘルメットの寿命は縮んでしまう。せっかく10年使えるのだから、しっかりとその期間を全うさせてやりたいのが私の主義だ。この記事では、私が気をつけているヘルメットのメンテナンスと保管方法を紹介する。

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バラクラバは必ず着用する

まず絶対に忘れてはいけないのは、「バラクラバ」と呼ばれるフェイスマスクの着用だ。これを怠ると、ヘルメットの劣化を加速させてしまう。

四輪用ヘルメットの多くは、内装材を取り外せないモデルが主流であり、洗浄することができない。そのため、汚れても濡れたタオルなどで拭き取る程度のメンテナンスしかできず、そもそも汚れを付着させないことが重要になる。

バラクラバを着用することで、顔や髪の毛に付着した汚れが汗と混ざり、ヘルメットの内装材に付着するのを防げる。汗自体はフェイスマスクを貫通して内装材を濡らしてしまうが、汚れの付着を防ぐだけでも内装材の劣化や匂いの発生を大幅に抑えられる。

レース競技ではFIA公認のバラクラバの着用が義務付けられているが、練習走行時も忘れずに着用しよう。レース以外では着用は任意となるが、ヘルメットを長く使うために、安価なものを1枚持っておくことをおすすめする。この場合、FIA公認品である必要はない。

付属の袋に入れて暗所で保管する

アライ純正の袋は適度に通気性があって保管に最適

次に気をつけたいのは、保管方法と保管場所である。10年使うことを前提とするならば、必ず付属の袋に入れて暗所に保管しよう。

私もしっかりペイントしているヘルメットなので、部屋に飾りたくなる気持ちは痛いほどわかる。しかし、その気持ちをぐっと堪えて暗所に保管してもらいたい。

ヘルメットの外装を劣化させる最大の要因は、太陽光や蛍光灯などからの紫外線だ。2~3年程度では劣化を感じることはないが、5年以上使用すると光による劣化が目に見えてくる。特に綺麗に塗装されたヘルメットほど色褪せが顕著だ。

3年程度で買い替えるならば、部屋に飾るのも悪くない。しかし、10年使うならば、必ず暗所で保管しよう。純正の袋を無くした人は、バイク用のヘルメットバックはたくさん種類があるため買っておこう。専用のキャリーケースに入れて保管するのもアリだ。専用のケースならば移動中にうっかり何かにぶつけたとしても中のヘルメットをしっかり守ってくれるだろう。

調湿剤を入れて保管する

暗所保管時の最大の敵は「カビ」だろう。

ヘルメットをしっかり乾燥させて保管するのは当然だが、梅雨時はどうしても多湿になり、カビの原因となる。湿気を吸収してくれるものと一緒に保管するのが重要だ。

例えば、小型の洗濯ネットに新聞紙を丸めて入れたものをヘルメットに入れておくだけでも効果がある。しかし、今の時代、新聞を契約している家庭少なくなっていて、入手が難しくなっている。

そこで、少しお金をかけてでも「ヘルメット用の調湿剤」を1個持っておくことをおすすめする。カビの心配がなくなるだけでなく、消臭・抗菌効果も期待できる。私が愛用しているのは「山城シリカクリン」だ。天日干しすれば繰り返し使えるのでコストパフォーマンスも高い。

毎回やる必要のないこと

メンテナンスを全くしないのはナンセンスだが、過度なメンテナンスも劣化を早める原因となる。以下に紹介するのは、毎回ではなく、季節や節目ごとに行うことで快適に使用できるメンテナンス内容だ。過度に行わないように注意しよう。

除菌・消臭スプレーの使用

除菌・消臭スプレーは便利だが、アルコールが含まれているものが多く、使いすぎると内装材の劣化を早める。

使用は、特に菌が繁殖しやすい梅雨時や夏場のみにとどめ、それ以外の時期は数回に一度程度に抑えよう。私は無香料タイプの消臭剤を、100円ショップで売っている小型スプレーボトルに移し替えて、装備品ケースに忍ばせているが、使用するのは真夏に大量の汗をかいたときだけにしている。

内装の手入れ

四輪用ヘルメットの難燃性生地は非常にデリケートな素材である。そのため、水洗いは基本的にNGだ。

水に濡らした柔らかい布で汚れを優しく拭き取る程度にとどめよう。これも毎回行う必要はなく、季節ごとに1回、使用頻度が少なければ年に1回でも十分だ。

バラクラバを着用し、付属の袋に入れて保管すれば、そもそも汚れは付着しにくい。いかに手入れの回数を減らせるかも、ヘルメットを長持ちさせるためには重要となる。

やってはいけないこと

ヘルメットをメンテナンスする上で、絶対に避けるべきことがある。説明書にも明記されているが、ついやってしまいがちな点をいくつか紹介しよう。

パーツクリーナーの使用はNG

モータースポーツをやっていると、クルマの整備時にパーツクリーナーを使う機会が多い。しかし、ヘルメットの洗浄に使用するのは絶対にNGである。ヘルメットの説明書にも記載されているが、パーツクリーナーの成分は樹脂材を劣化させる可能性がある。特に樹脂部品に吹きかけると、目に見えないほど小さな傷が入り、色褪せの原因や最悪の場合は樹脂そのものの強度が低下する。

塗装面ならまだしも、シールド部分に使用すると曇りの原因にもなりかねない。洗浄する時は中性洗剤と柔らかいスポンジを使用して、擦らないように優しく丁寧に汚れを落としてあげよう。

シールドを研磨剤で磨くのはNG

長く使用していると、小さな傷がついてしまうのは避けられない。しかし、それを消そうとして研磨剤で磨くのはNGだ。一見すると傷が消えたように見えるかもしれないが、実際には目に見えない細かい傷がシールド全体に入ってしまう。これが曇りの原因となり、視界の悪化につながる。

シールドに傷が入った場合は、諦めて新品の交換用シールドを購入するのが最善の選択である。

くもり止め剤の使用は要注意

最後に、曇り止め剤の使用についても注意が必要だ。特に自動車のガラス用の曇り止め剤をヘルメットのシールドに使うのは絶対にNGである。これもパーツクリーナーと同様に、シールドの表面を著しく劣化させてしまう。

もし曇り止めを使用するならば、必ずヘルメット用のケミカル剤を選ぼう。私の経験では、不適切なケミカル剤を使用するくらいなら、界面活性剤入りの洗剤を薄く塗布して拭き取らない方が、曇り止めの効果が長持ちすると思っている。私は食器洗い用の中性洗剤を100円ショップで売っている小型ボトルに移し替えて、ヘルメットと一緒に持ち歩くようにしている。

私のメンテナンスセット。右上からスポンジ、消臭剤、水、中性洗剤、柔らかい布、巾着袋。これらを持ち歩いている。

まとめ

ヘルメットは適切なメンテナンスと保管をすることで、長期間にわたって安全に使用できる。特に四輪用ヘルメットは高価であり、寿命を最大限に延ばしたいものだ。

まず、バラクラバの着用は必須である。これにより汗や汚れが直接内装に付着するのを防ぎ、清潔な状態を保てる。FIA公認品でなくとも、フェイスマスクを使うだけで劣化を遅らせることができるだろう。

また、保管方法も重要だ。樹脂材は紫外線に弱いため、部屋に飾るのではなく暗所に収納するのが理想である。長期間の使用を考えるならば、付属の袋に入れて保管することを推奨する。

さらに、湿気対策として調湿剤を活用するとよい。特に梅雨時は湿気がこもりやすいため、新聞紙や専用の調湿剤を入れておくと効果的である。市販の「ヘルメット用調湿剤」は消臭・抗菌効果も期待でき、繰り返し使えるため便利だ。

過度なメンテナンスも注意が必要だ。除菌・消臭スプレーの頻繁な使用は内装材の劣化を早めるため、使用頻度を抑えたほうがよい。また、四輪用ヘルメットの内装は基本的に取り外せないため、水洗いは避け、柔らかい布で優しく拭き取る程度にとどめるべきだ。

一方で、避けるべきこともある。パーツクリーナーの使用は厳禁であり、ヘルメットの樹脂材や塗装面を傷める可能性がある。また、シールドの傷を消そうと研磨剤で磨くのもNGである。細かい傷が曇りの原因となり、視界を悪化させてしまう。曇り止め剤もヘルメット専用品を選ぶのが鉄則である。

ヘルメットはドライバーの命を守る重要な装備であり、適切な管理をすることで性能を維持できる。正しい扱いを続けることで、安全かつ快適に長く使用できるだろう。

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