【レビュー】車載動画に最適なアクションカム「DJI Osmo Action 5 Pro」購入理由と使用感

カメラ

モータースポーツにおいて、オンボード動画は走行の振り返りやコンテンツ発信に欠かせない要素である。先日、新千歳モーターランドでの雪上カート走行に合わせて、アクションカム「DJI Osmo Action 5 Pro」を購入した。

狙っていたような迫力映像は撮れなかったものの、今後の活躍に期待しているカメラである。初回の撮影では設定ミスもあったが、それも含めて検証材料となった。

車載カメラ歴20年の筆者が選んだ理由

ロードスターでミニサーキットを走り始めた頃、DVテープ式のビデオカメラで車載動画を撮っていたのが筆者の原点である。以降、約20年にわたってさまざまなアクションカムを試してきた。

現在ではGoProをはじめ、安価な中華製から高性能モデルまで選択肢が豊富である。しかし選択肢が多すぎるがゆえに、購入に悩む人も多いだろう。筆者も今回、かなり悩んだ末に「DJI Osmo Action 5 Pro」を選んだ。

本記事では、その選定理由を詳しく紹介する。これからアクションカムで車載動画を撮影しようとしている方の参考になれば幸いである。

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DJI Osmo Action5 Proとは

「DJI Osmo Action 5 Pro」は、ドローンメーカーとして名高いDJIが開発した最新のアクションカメラである。かつてはアクションカムといえば「GoPro一択」という時代もあったが、2025年現在、その勢力図は大きく変わりつつある。

ネット上のレビューやSNSでも、DJI製品の高評価が目立っている。実際に比較してみると、筆者にとってはGoProを選ぶ理由が見つからなかった。それほどまでに、車載カメラとして必要な条件を満たしていた製品である。

【購入の決め手】車載カメラに必要な2つの性能

熱に強いこと

過去に何度も経験したのが「録画ボタンを押したのに撮影できていない」というトラブルである。原因はアクションカムの過熱によるセーフティ停止機能だ。特にGoProはこの傾向が強かった。

その点、DJI Osmo Action 5 Proは「熱停止せずにバッテリー切れになる」といったレビューが多く見られた。もちろんネットの評価を鵜呑みにするわけではないが、過去のトラウマを回避するには、信じてみる価値があると判断した。

振動に強いこと

車載撮影で次に多いトラブルが「振動によるSDカードの接点破損」である。SDカードの接触不良による録画エラーは致命的だ。

しかし、DJI Osmo Action 5 Proは内部ストレージ(47GB)を搭載しており、約2時間分の録画が可能となっている。SDカードが不要という点で、非常に安心感があるアクションカムである。

【実際に使って感じた】DJI Osmo Action 5 Proの魅力

小型・軽量・大画面

DJI Osmo Action 5 Proは、ドローンメーカーらしい小型・軽量なデザインである。特にヘルメットにマウントして使用する場合、軽さは大きな武器となる。また、小型ながら背面ディスプレイが大きく、操作性に優れている点も見逃せない。

バッテリーの持ちが優秀

満充電状態でサーキットに持ち込めば、途中で充電せずとも1日使えるだけのバッテリー性能がある。従来のGoProは1時間も持たず、休憩時間に充電が必要だったため、大きな進化だと感じた。

安心の2年保証サービス

私はてっきり過酷な使用環境にさらされるアクションカメラには保証サービスなんてないと思っていた。しかし、DJIには保証を2年間も延長できる追加プランがある。しかも4950円という入りやすい価格である。この延長保証に入れば、もしカメラを破損させても2750円を支払えば4回までは新品と交換してもらえる。

車載カメラ用のアクションカメラを選ぶ時に、壊れても買い直しやすいよう格安品を使っている人も多いようだが、この保証に入っておけば、格安のアクションカムを購入し直すより安価に新品が手に入る。カメラの固定が車外の場合や、フォーミュラーカー、カートの場合は絶対に入っておいたほうが良い保証サービスである。

【意外と重要ではない】アクションカムの性能

手振れ補正は必須ではない

アクションカムの目玉機能である手振れ補正だが、車載用途では必ずしも必要ではない。というのも、ドライビングの振り返りには「車体の動きに連動した景色の変化」が重要である。手振れ補正が強すぎると、かえって情報が失われる。筆者は手振れ補正をオフにして撮影することが多い。

広角・高画質・高フレームレートも優先度低

超広角映像は一見迫力があるように見えるが、視覚情報が多すぎると走行の振り返りには不向きである。

また、画質は1080pあれば十分。フレームレートも30fpsで問題ない。ドライビングの検証を目的とした場合、過剰な高性能は不要である。

まとめ

「DJI Osmo Action 5 Pro」は、熱や振動への強さ、小型軽量な設計、長時間録画可能なバッテリー、内部ストレージの搭載など、車載動画に必要な機能をすべて備えているアクションカムである。

また、保証サービスも充実しており、ハードな使い方をするモータースポーツユーザーにとって、非常に心強い存在となる。

手振れ補正や高画質などを求めすぎる必要はない。必要な機能だけをしっかり備えた「DJI Osmo Action 5 Pro」は、車載撮影に最適な選択肢となるだろう。

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