【愛車が競技車両に変わる瞬間】ゼッケンを貼る事にワクワクした話

モータースポーツ

先日、自家用車で15年ぶりにモータースポーツに参加してきた。普段はレーシングカーでサーキットを走行することが多いが、今回はオートテストというイベントで、日常使いの自家用車を使用した競技に挑戦した。オートテストは、一般車で気軽に参加できる敷居の低い競技で、ルールやエントリー方法もシンプルだ。

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そんなオートテストのイベント全体を通して、特に印象に残ったのが、ゼッケンを車体に貼り付けた瞬間だった。普段乗りの車が、ゼッケンを貼ることで「競技車両」に変わる感覚は、非日常の高揚感を強く感じさせてくれた。かつて初めて愛車のユーノスロードスターでゼッケンを付けて走行した時の気持ちが蘇り、改めてモータースポーツの魅力を実感した。

この記事では、その体験を軸に、ゼッケンの持つ意味や、モータースポーツにおける重要な役割について掘り下げていこうと思う。

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ゼッケンを貼るという非日常

モータースポーツを語る上で、「ゼッケンを貼る」という行為が特別な意味を持つことに今回気づかされた。
普段はVITAというレーシングカーでサーキット走行を頻繁に行っており、車両に固定されたゼッケン番号を使用している。そのため、イベントごとにゼッケンを貼り換える機会はほとんどなかった。しかし今回、15年ぶりに自家用車でモータースポーツに参加し、主催者から配布されたゼッケンを自分で貼ることになった。
最初は面倒だと思いながらも貼り付け終わると、普段は移動のためだけに使われているクルマが「競技車両」に変身していた。ゼッケンを貼っただけなのに、「これからモータースポーツをやる!」という非日常にスイッチした瞬間だ。

ゼッケンが必要な理由

ゼッケンは、モータースポーツの競技において重要な役割を果たしている。その理由を考えると、まず思い浮かぶのは「識別のため」という点だ。モータースポーツでは、車両を通じて競技が行われるため、ドライバーの顔が直接見える場面はほとんどない。さらに、同じ車種が複数台走ることも珍しくないため、車両を一目で識別できる仕組みが必要になる。
ゼッケンは、車両やドライバーを識別するための「顔」のような役割を果たす。例えば、観客はゼッケン番号を通じて応援する車両を認識し、主催者はゼッケンで記録を管理する。もしゼッケンがなければ、レースや競技は成立しないと言っても過言ではない。
また、ゼッケン番号はしばしばドライバー自身のアイデンティティともなる。特に長くモータースポーツを続けていると、「この番号はあの選手」というイメージが定着し、応援にも熱が入る。ゼッケンがあることで、競技における選手と観客のつながりが生まれるのだ。

レースは番号固定式のゼッケン

JAF公認のレースでは、ゼッケン番号がシリーズを通じて固定されることが多い。これは、各ドライバーあるいはチームが自車の番号をアイデンティティとして持つためである。好きな番号で登録できるのは魅力的だが、ゼッケンは自分で準備しなければならないことが多い。
ゼッケンの準備方法には、市販のゼッケンを購入する方法と、カッティングシートを使って自作する方法がある。ただし、どちらを選んでも注意すべき点がある。それは「フォント」と「サイズ」だ。ゼッケンの視認性を確保するため、レギュレーションでこれらが厳格に定められている。
たとえば、コースサイドからはっきりとゼッケン番号が見えなければ、競技運営に支障が出る。そのため、デザイン性よりも機能性が重視されることが多い。このルールを知らずに作成したゼッケンが使用できなくなる事態を防ぐためにも、事前にレギュレーションを確認することが大切である。

ゼッケンを作る方法

市販ゼッケンを使う

市販ゼッケンは、競技規定に沿ったフォントやサイズがあらかじめ印刷された状態で販売されています。購入後は、車体の指定された位置に貼り付けるだけで準備完了です。ホームセンターやオンラインストアで手軽に入手できる。

メリット

  • 簡単・迅速:購入後すぐに使用可能で、手間がかからない。
  • 初心者向け:自作する必要がないため、初めての参加者でも安心して準備できる。

デメリット

  • 選択肢が限られる:希望するフォントやデザインが手に入らない場合がある。
  • コストが高め:1セットあたりの価格がやや高額で、複数回利用する場合は負担になる可能性がある。

ハサミとカッターを使って自作

もちろん自作することも可能だ。無地のカッティングシートに自分でゼッケン番号をデザインし、カッターやハサミで切り抜いて作成する。必要に応じて手書きの下書きを使い、車両に貼り付けます。DIY作業がメインとなるため、時間と労力が必要となる。

メリット

  • コストが低い:材料費のみで済むため、安価に準備できる。
  • 自由なデザイン:好みのフォントやレイアウトでカスタマイズ可能。
  • 達成感がある:手作りの楽しみと完成した時の満足感を得られる。

デメリット

  • 慣れが必要:初めて作る場合、見た目が不格好になるリスクがある。
  • 手間がかかる:切り抜き作業や貼り付けの際に時間がかかる。
  • 視認性の問題:素人作業だと規定通りのフォントやサイズが守れず、運営に指摘される場合がある。

カッティングマシーンを使って自作

専用のカッティングマシーンを使用して、デジタルデザインソフトで作成したゼッケン番号をシートに加工する方法もある。デザインの調整やフォント選択はPCで行うため、手作業に比べて精度が高くなる。

メリット

  • 高い精度:プロの仕上がりに近いゼッケンが自宅で作れる。
  • デザインの自由度:サイズやフォントを完全にカスタマイズ可能。

デメリット

  • 場所を取る:作業スペースを確保しなければならない。
  • 初期費用が高額:カッティングマシーンの購入費用が数万円以上することも。
  • 準備が必要:機器の操作方法を覚える必要がある。

スピード競技はゼッケンが配布される

一方、スピード競技では、主催者からゼッケンが配布されることが一般的である。競技の性質上、出走順があらかじめ決められているため、連番のゼッケンが割り当てられる。この形式では、自分でゼッケンを用意する必要がないため、初心者にとってハードルが低い。
ただし、ゼッケンを貼り付ける際に必要な「テープ」は事前に準備しておく必要がある。現地でゼッケンを受け取った後、すぐに貼り付けられるようにするためだ。粘着力が強すぎず、剥がす際に塗装を傷めないテープが理想的である。

ゼッケンを貼るためのアイテム

粘着テープ

剥がしやすく、塗装を傷めにくい養生テープがお勧め。初心者から上級者まで愛用される万能テープだ。

まとめ

ゼッケンを貼るという行為は、モータースポーツという非日常へ切り替わる瞬間であり、競技において重要な役割を果たしている。固定番号のゼッケンはドライバーのアイデンティティを示し、配布式の連番ゼッケンは競技運営をスムーズにする。

たかがゼッケン、されどゼッケン。モータースポーツ初心者にとって、ゼッケンを貼る行為は競技への第一歩となるだろう。その瞬間に感じるワクワク感は、きっと競技へのモチベーションを高めてくれる。ぜひ、ゼッケンを貼る瞬間を噛みしめてもらいたい。

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