サーキット走行やレース参戦、クルマいじり、モータースポーツ観戦の感想など、「せっかくなら記録として残したい」「誰かに伝えたい」と思ったことはないだろうか。
車好きやアマチュアレーサーであれば、そう感じた経験があるはずだ。
多くの人が最初に使い始めるのは、X(旧Twitter)やInstagramといったSNSだと思う。
写真や動画を気軽に投稿でき、同じ趣味を持つ人とすぐにつながれる。これは非常に大きなメリットであり、今の車界隈・レース界隈においてもSNSは欠かせない存在になっている。
しかし、SNSを続けていると、ある違和感を覚える瞬間が訪れる。
「過去の投稿がすぐに流れてしまう」
「ちゃんとした記録として残らない」
「あとから見返そうと思っても探せない」
こうした感覚だ。
こうした違和感を解消してくれる情報発信ツールこそが実はブログなのだ。
この記事では、車好き・モータースポーツ好き・アマチュアレーサーの目線で、
- SNSとブログの違い
- ブログという媒体が向いている理由
- 主要なブログサービスの比較
- 初心者が無理なく選ぶべき選択肢
を整理し、結論としてブログ初心者にはアメーバブログが最適という考え方を解説していく。
目次(クリックでジャンプ)
SNSとブログは何が違うのか?
SNSの特徴とメリット
SNS最大の魅力は、投稿の手軽さと反応の速さだ。
サーキット現地で撮った写真をその場でアップし、数分後には「いいね」やコメントが返ってくる。
イベント情報や走行会の告知、雑談的なやり取りにも向いており、交流の中心として非常に優秀なツールである。
車界隈・レース界隈では、SNSを通じて知り合い、現地で初めて顔を合わせる、というケースも珍しくない。
この「つながりやすさ」は、ブログにはない大きな強みだ。
SNSのデメリット(車・レース系目線)
一方で、SNSには明確な弱点もある。
それは、情報が時系列で流れていってしまうことだ。
走行後にしっかり書いた振り返りや、セットアップの考察、失敗から得た気づきも、数日後にはタイムラインの奥底に沈んでしまう。
過去の投稿を探すのも難しく、同じ悩みを持つ人が後から辿り着く可能性は低い。
SNSは「その瞬間を共有する」には向いているが、「経験を残す」には向いていない。
この点に物足りなさを感じ始めたとき、ブログという選択肢が浮かび上がってくる。
ブログの特徴とメリット・デメリット
ブログのメリット(車好き・アマチュアレーサー向け)
ブログの最大の強みは、記録として残ることだ。
走行記録、レース参戦記、装備レビュー、失敗談や反省点などを、ひとつの記事としてまとめられる。
あとから自分で読み返せるだけでなく、同じように悩んでいる人が検索して辿り着く可能性もある。
自分にとっては当たり前だった経験が、誰かにとっては貴重な情報になる。
特にアマチュアレーサーの場合、「正解」が一つではない世界を走っている。
だからこそ、個人の体験談には価値がある。
初心者向け解説・ガイド系記事
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ブログのデメリット
一方で、ブログにはSNSにはないハードルが存在する。
始めるまでの心理的な敷居が高く、書いてもすぐに反応が返ってくるわけではない。
環境選びを間違えると、「誰にも読まれない」「書くのが面倒になる」という状態に陥りやすい。
初心者がブログを挫折する最大の原因は、文章力ではなく環境の重さだ。
結論|SNSとブログは「どちらか」ではなく「役割が違う」
SNSとブログは対立するものではない。
役割が違うだけだ。
- SNS:速報、交流、共有
- ブログ:記録、整理、蓄積
車好き・アマチュアレーサーにとっては、この2つを併用する形が最も自然ではないかと思う。
筆者の出場レポートと観戦レポート
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SNSやブログを選ぶ前に|ブログ経験者の実体験
筆者のブログ遍歴
筆者自身も、これまで複数のブログサービスを使ってきた。
最初に使っていたのはヤプログだ。非常に書きやすいサービスだったが、残念ながらサービス終了となった。次に試したのがみんカラ。車ジャンル特化という点に惹かれたが、UIが合わず、結果的に1記事で挫折した。
その後、はてなブログを経てWordPress(このブログ)へと移行し現在に至る。
並行してアメーバブログ「らーめん備忘録」で食べたラーメン書き記しつつ、最近ではnoteを「モタナビ|ちゃっく日記」の出張所として使いはじめた。
筆者が更新中のブログ一覧
複数サービスを使って感じた正直な所感
正直に言うと、最も書きやすいと感じたのはアメーバブログだ。
もしヤプログが今も継続していれば、書きやすさという点ではヤプログに軍配が上がると思う。それでも、現行サービスの中ではアメーバブログの書きやすさは群を抜いている。
一方で、はてなブログやnoteで問題なく記事を書ける人であれば、「記事を書く」という行為そのものに関しては、WordPressでも大きな差は感じないだろう。
それでも初心者がブログを挫折してしまう理由は、文章力や操作性ではなく、**「なかなか読んでもらえないこと」**にあると思う。
特に、ブログ開設直後のはてなブログやWordPressは、しばらくの間ほとんど誰も読みに来てくれない状態が続きやすい。
その点、アメーバブログやnoteにはサービス内のコミュニティがあり、ブログ開設初期から誰かに読んでもらえている実感を持ちやすい。
この「読まれている感覚」を早い段階で得られることは、初心者にとって非常に大きく、そうした理由からもアメーバブログは初心者におすすめできる。
比較する5つのブログサービス|車好き・アマチュアレーサー視点で見る現実的な選択肢
ここからは、実際にブログを始めることを前提に、主要な5つのブログサービスを比較していく。
単なる機能一覧ではなく、
- 書き始めやすいか
- 続けやすいか
- 書いた内容が誰かに届きやすいか
という、初心者が挫折しやすいポイントを軸に整理する。
アメーバブログ|初心者が「まず書く」ことに集中できる環境

アメーバブログの最大の強みは、ブログ単体で完結したコミュニティを持っている点だ。
ランキング、ジャンル分け、読者登録、いいね機能などが標準で備わっており、記事を投稿した瞬間から誰かの目に触れる可能性がある。
車好き・アマチュアレーサーのブログは、必ずしも万人向けではない。
走行後の雑感や、うまくいかなかったレースの反省などは、検索されることを前提とした内容ではないからだ。
しかしアメーバブログでは、同じ趣味・近い関心を持つ人に自然と届く導線がある。
また、基本機能はすべて無料で使うことができ、記事を書き続けるうえで追加費用を気にする必要がほとんどない。
スマホだけで完結できる操作性も高く、走行後で疲れている状態でも更新しやすい。
初心者が最初につまずきがちな
「設定」「見た目」「構成」
といった要素を考えなくていいのは、想像以上に大きなメリットだ。
筆者が更新中のアメーバブログ
みんカラ|車好き向けだが、競技寄りの内容は向き不向きがある

みんカラは車ジャンルに特化したサービスで、一般的な車好きユーザーが非常に多い。
パーツレビュー、整備記録、燃費管理など、日常的なカーライフの発信には向いている。
無料で利用でき、こうした用途に限れば費用がかかることはない。
ただし、アマチュアレーサー目線で見ると注意点もある。
レース参戦記や走行の考察は、どうしても文章量が多くなり、内容も専門的になりがちだ。
みんカラの主な利用者層と、競技としてクルマを走らせる層は、必ずしも重ならない。
その結果、
「しっかり書いたのに反応が薄い」
という状況になりやすい。
みんカラは車が好きな人向けのサービスであり、
競技活動を深く掘り下げるブログとしては癖がある、というのが現実的な評価となる。
はてなブログ|情報整理には向くが、初心者には静かすぎる

はてなブログは、文章を書くことそのものに集中しやすいサービスだ。
構造化された記事や、技術的な考察を書くには向いている。
無料でも始められるが、使い続ける中で有料プランを検討する人もいるサービスである。
一方で、初心者にとっては「静かすぎる」と感じることがある。
書いた直後に反応が返ってくることは少なく、誰にも読まれていない感覚に陥りやすい。
レース後の高揚感や、現地の空気感をそのまま書き留める用途よりも、ある程度整理された情報を発信したい人向けの環境と言える。
note|書きやすいが、積み上げる媒体ではない

noteは非常にシンプルで、文章を書くことに集中できる。
考えや所感を単発でまとめるには使いやすい。
無料で記事は書けるが、記事を販売するといった独自の仕組みを持っており、一般的なブログとは方向性が少し異なる。
noteの弱点は、過去の記事を体系的に読ませにくい点だ。
継続的にレース活動を記録したり、走行履歴を積み上げていく用途には向かない。
そのため、
「考えをまとめたいときの場所」
「別ブログの出張所」
として使うのが現実的だろう。
WordPress|最終的に辿り着く可能性は高いが、スタート地点ではない

WordPressは、自由度・拡張性ともに非常に高い。
本格的に情報を整理し、長く残したい人にとっては強力な選択肢だ。
ただし、記事を書く前にサーバー代やドメイン代などの費用が発生する。
加えて、初期設定や管理の手間も避けて通れない。
初心者がいきなり選ぶと、
「書く前に疲れてしまう」
という状態になりやすい。
WordPressは、書くことに慣れ、続けられると確信できたあとで選ぶ場所として考えるのが現実的だ。
主要ブログサービス比較表|車好き・アマチュアレーサー目線
| サービス名 | 始めやすさ | 続けやすさ | 車・レース系との相性 | 書いた直後の届きやすさ | 向いている使い方 |
| アメーバブログ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | 日記・参戦記・観戦記 |
| みんカラ | ○ | △ | △ | ○ | パーツレビュー・整備記録 |
| はてなブログ | ○ | ○ | ○ | △ | 技術解説・考察 |
| note | ◎ | △ | △ | △ | 単発記事・思考整理 |
| WordPress | △ | ○ | ◎ | △ | 本格的な記録・整理 |
※アメーバブログ・みんカラ・はてなブログ・noteは無料で始められるが、WordPressは最初から費用が発生する。
実例紹介|プロレーサーの「ブログ」発信の例
ここまで、ブログサービスの特徴や初心者向けの選び方を見てきたが、
「本当にブログは今でも使われているのか?」
と感じた人もいるかもしれない。
その疑問に対する一つの答えが、1人のプロレーサーの発信スタイルにある。
谷口信輝選手とアメーバブログの活用例
プロレーサーの谷口信輝選手は、アメーバブログを活用して情報発信を行っている。
内容は、派手なテクニック解説や専門的な講義ではない。
- レースウィークの出来事
- テスト走行の所感
- イベントや日常の話
といった、ごく自然な内容が中心だ。
しかし、これらの投稿は時系列で積み重なり、結果として一人のレーサーの記録になっている。
SNSであれば流れてしまう情報が、ブログという形で残り続けている。
重要なのは、「プロだから特別なことをしているわけではない」という点だ。
やっていること自体は、「走った」「感じた」「考えた」に加えて「宣伝」を文章にしているだけである。これは、アマチュアレーサーや車好きでも、そのまま真似できる発信スタイルだ。
- リンク:「谷口信輝オフィシャルブログ」
なぜ今でもブログが有効なのか?
SNS全盛の時代に、なぜあえてブログなのか。
理由はシンプルで、役割が違うからだ。
SNSは交流と速報に強い。
一方で、経験や思考を残すには向いていない。
ブログは、
「その時は気づかなかったこと」
「後から理解できたこと」
を振り返るための場所になる。
特にアマチュアレーサーは、同じ失敗を何度も繰り返しながら成長していく。
その過程を残せる媒体として、ブログは今でも十分に価値がある。
結論|初心者の車好きにはアメーバブログが最適
ここまでを踏まえた結論は明確だ。
ブログ初心者の車好き・アマチュアレーサーには、アメーバブログが最適である。
理由は難しくない。
- 無料で始められる
- 書くことに集中できる
- 同じ趣味の人に届きやすい
- 続けやすい
ブログ初心者がつまずきやすい要素を、最初から避けられる環境が整っている。
WordPressのような本格的な環境は、
「もっと整理したくなった」
「情報としてまとめたくなった」
そう感じてからで遅くない。
ステップアップの考え方|環境はあとから変えていい
ブログを始めるとき、多くの人が「最初から正解を選ばなければならない」と考えてしまう。
だが、実際にはそんな必要はない。
まずはアメーバブログで、
- 走行記録を書く
- レース参戦記を残す
- 観戦の感想をまとめる
この積み重ねができれば十分だ。
書くことが習慣になり、
「もっと整理したい」
「体系的にまとめたい」
と思ったときに、WordPressという選択肢が見えてくる。
環境は、成長に合わせて変えていけばいい。
まとめ|一番大切なのは「続く環境」を選ぶこと
ブログサービスに完璧な正解はない。だが、続かない環境は間違いだ。
どれだけ高機能でも、どれだけ評価が高くても、書かなくなってしまえば意味がない。
まずは今日、1記事書ける場所を選ぶこと。
それが、ブログを始めるうえで最も重要な判断になる。
車好きとして、アマチュアレーサーとして、自分の経験を残していく。
その第一歩として、ブログは今でも十分に価値のある選択肢だ。



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