Bライ競技に最適なベース車選びと人気車種紹介|モータースポーツ初心者向け

コラム

「いつかモータースポーツに参加してみたい」──そう思いながらも、最初の一歩が踏み出せずにいる人は多いだろう。自分もかつてはその一人であった。免許を取得してから漠然と「モータースポーツをやってみたい」と思っていたが、どんな車を選べばよいのか、どの競技から始めるべきなのか分からず、なかなか行動に移せなかった記憶がある。

最初に購入したのは、偶然出会ったロードスターという車である。さらに、その車を販売してくれたショップに誘われて参加した走行会がきっかけで、サーキット走行にのめり込んでいった。そして気がつけば、FJ1600というフォーミュラーカーに乗ってレースに出場していた。国内Bライセンス競技を経験することなく、いきなり国内Aライセンスを取得してレースに挑んだ形である。

しかし今、改めてBライ競技への出場を真剣に検討している。その過程で最も悩んでいるのが「どんな車を選ぶべきか」という点である。来年の参戦を見据えて、自分自身がベース車両の候補を本気で選定中である。

本記事では、これからBライ競技への参戦を考えているモータースポーツ初心者に向けて、競技で使用されている代表的な車種やベース車の選び方を詳しく解説する。車選びのヒントを得たい方は、ぜひ参考にしてほしい。

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この記事の目次(クリックでジャンプ)

Bライセンス競技とは?

Bライ競技とは、JAF(日本自動車連盟)が発行する国内Bライセンスを取得することで参加できるモータースポーツ競技の総称である。主に以下の種目が該当する。

  • ラリー:公道や林道を封鎖し、ペースノートを頼りに複数の区間を走破する競技
  • ジムカーナ:パイロンで構成されたコースを1台ずつ走行し、タイムを競う競技
  • ダートトライアル:未舗装路(ダート)を走るタイムアタック形式の競技
  • サーキットトライアル:舗装されたサーキットでタイムを競う競技

これらの競技は、ナンバー付きの車両と国内Bライセンスさえあれば誰でも出場できる。最近では初心者向けのクラスやイベントも増えており、手軽に参加できる点が魅力となっている。

Bライ競技に使用されている代表的な車種

Bライ競技は基本的に「ナンバー付き車両」で参加可能である。つまり、普段の足として使っている車でも出場できる点が大きな魅力である。

しかし、競技に本気で取り組むのであれば、車種選びは非常に重要な要素となる。とくに初心者の場合、「結果が出ないのは自分の運転技術のせいか、それとも車の性能の問題か」という悩みがつきまとう。そのため、参加者の多い車種を選ぶのが無難である。理由は以下の通り。

  • 情報が豊富で、セッティングや運転の参考になる
  • 社外パーツの流通が多く、改造・修理がしやすい
  • 同じ車種のオーナーとの情報交換がしやすい

どの車種が人気なのかを把握するには、JAFのリザルトページ(全日本・地方選手権の結果)をチェックするのが有効である。

競技別・人気車種の紹介

ラリーで人気の車種

  1. GRヤリス
  2. GR86 / BRZ
  3. スイフトスポーツ
  4. ヤリス(NA)
  5. デミオ / MAZDA2

ジムカーナで人気の車種

  1. GR86 / BRZ
  2. ロードスター
  3. スイフトスポーツ
  4. GRヤリス / ヤリス
  5. ランサーエボリューションX

ダートトライアルで人気の車種

  1. ランサーエボリューションX
  2. GRヤリス
  3. スイフトスポーツ
  4. デミオ / フィット
  5. GR86 / BRZ

サーキットトライアルで人気の車種

  1. GR86 / BRZ
  2. ロードスター
  3. スイフトスポーツ
  4. フェアレディZ / RX-8
  5. GRヤリス

筆者の購入候補3車種

スイフトスポーツ

現時点でどの競技に出場するかは決めていない。そのため、幅広いカテゴリーに対応できるスイフトスポーツが第一候補となる。前輪駆動のエントリースポーツとして最適で、ジムカーナからラリーまで出場台数が多く、性能も申し分ない。中古車の流通も豊富で価格も手頃である。

ただし、現在は新車の受注が停止されており、新型の登場が待たれている。私はひとまず新型発表を待ち、その上で新車にするか中古にするか判断したいと思う。

GR86 / BRZ

後輪駆動の定番といえばGR86 / BRZである。ロードスターも人気車種だが、ラリーやダートトライアルでの実績が少ないため候補から外した。GR86にはモータースポーツ向けのベースグレードが設定されており、価格も比較的抑えられている点が魅力である。

後輪駆動ゆえに未舗装路では前輪駆動車のパフォーマンスにやや劣る場面もあるが、ワンメイクに近いクラスも存在するため、競技上は不利を感じることは少ないと思われる。ジムカーナやサーキット志向ならば、スイフトスポーツよりも有力な選択肢となる。

GRヤリス

四輪駆動で圧倒的な人気と性能を誇るのがGRヤリスである。どの競技でもトップレベルのポテンシャルを持つマシンであり、自分も一度は乗りこなしてみたいと思う存在である。

しかし、新車価格は500万円に迫り、中古市場でも流通台数が少ない。予算的に現実的ではないため、現時点では購入候補の中では最下位に位置している。

まとめ|ベース車選びがモータースポーツの第一歩

モータースポーツを始めるうえで、ベース車選びは最初にして最大の悩みどころである。しかし、それは同時にモータースポーツの世界に踏み出す最初の楽しみでもあると思う。

競技に挑むことで、運転技術や車への理解が深まり、日常の移動手段だった車が「相棒」へと変わっていく感覚を味わえるだろう。

正解は一つではないが、情報収集と現場の声に耳を傾けることで、自分に合った一台が見えてくるはずである。

私もこれから本格的にベース車選びを進めていく予定である。選んだ一台が、あなたにとっても新たな人生の扉を開く一歩となることを願う。

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