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バイザーシールド買い替えのすゝめ|走行時の視界と集中力を守るヘルメット装備

ヘルメット
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サーキット走行やモータースポーツイベントで欠かせない装備のひとつが「ヘルメットシールド」である。

ヘルメット本体は安全性を担う最重要アイテムだが、実際に走る際の快適性や集中力を左右するのはこの“シールド”の性能にあると言っても過言ではない。

直射日光によるまぶしさ、雨天時の曇り、レンズの劣化による視界不良――。
これらの問題を放置すると、走行中の判断力が鈍り、わずかなミスがタイムロスやクラッシュにつながる可能性もある。

この記事では、筆者自身がこれまでに使い比べてきた複数のシールドを例に、用途別の選び方やおすすめの組み合わせを紹介する。

特にアマチュアドライバーやサーキット走行会参加者が最初に悩む「どのシールドを選ぶべきか」を、具体的な経験と根拠をもとに解説していく。

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結論|スモークバイザーとクリアダブルバイザーの組み合わせがおすすめ

結論から言えば、日中走行用のスモークバイザーと、雨天・夜間走行用のクリアダブルバイザーを併用するのが実用的で安価な組み合わせだ。この2種類を持っていれば、ほぼすべての天候・時間帯をカバーできる。

スモークバイザーは太陽光を効果的に遮り、視界の明暗差を安定させる。一方、クリアダブルバイザーは曇りに強く、夜間照明下でも視界を確保しやすい。

つまり、スモーク+ダブルクリアの2本立ては「快適性」と「安全性」を両立させる王道セットといえるだろう。

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ノーマルシールドの欠点|純正のままでは視界に限界がある

多くのヘルメットに標準装備されているのはクリア(透明)のノーマルシールドである。見た目はオールラウンドに見えるが、実際にサーキットを走るとその欠点がすぐに分かる。

まず、太陽光のまぶしさだ。

午前中の逆光や午後の斜光など、コーナーの進入時に太陽が直接視界に入ると、一瞬で目が眩む。一度でも経験がある人ならわかるが、その“まぶしさ”はミラー越しでも見失うほど強烈で、ブレーキングポイントの判断を狂わせる原因となる。

次に、写真映えしにくいという点。

レースや走行会では、プロカメラマンや観戦者が写真を撮ることも多い。クリアシールドは内部が完全に透けてしまうため、ドライバーの表情が強調されすぎて写真として締まりがない印象になる。この理由から、トップカテゴリーではスモークやミラーコートが主流となっている。

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シールドは消耗品である|劣化が進むと危険度が増す

ヘルメットと同様に、シールドも時間とともに劣化する。特に紫外線や小石の跳ね、砂埃などによって微細なキズが蓄積し、視界がぼやけてくるのが特徴だ。

劣化したシールドを使い続けると、逆光下での乱反射が強くなり、コーナー出口の視界が曇ったように見える。さらに内部の防曇加工が弱まると、雨の日や寒暖差の大きい環境で曇りやすくなる。

この“視界不良”こそ、初心者ドライバーが気付きにくいリスクのひとつである。

一般的には1〜2年ごとの交換が推奨されているが、手入れに気を配れば3~4年は待たせることもできる。

もし純正と同じクリアを買い替えるなら、少し予算を足してオプション品にアップグレードした方が結果的に満足度は高いだろう。

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スモークシールド|晴天時のベストチョイス

スモークシールドは、名前の通りレンズ全体が黒やグレーに着色されたシールドである。光量をカットすることで、強い日差しの下でもコントラストを維持できるのが最大の利点だ。

2種類のスモーク

スモークシールドには大きく分けて2種類ある。

  1. ライトスモーク

うっすらとグレーがかかった半透明のタイプ。 明るい曇りの日や夕方にも使いやすく、昼夜兼用できる万能モデルである。 ドライバーの目がやや透けて見えるため、表情を隠したくない人にも向いている。

  1. スモーク(ダークスモーク)

太陽光のカット率が高く、夏場や高原サーキットで効果を発揮する。 ただし、トンネルやナイトセッションではやや暗く感じる場合がある。 筆者もこのスモークタイプを常用しており、真夏のサーキットでも目の疲れを大幅に軽減できた。

実際の使い心地

長時間走行を続けると、スモークシールドの有無で疲労度がまったく違う。特にロングストレートで太陽に向かって加速する場面では、シールドの遮光性能が集中力を左右する。

また、眩しさを抑えることで、ブレーキポイントの認識やライン取りの判断がより安定する。

ミラーコートシールド|見た目と機能を両立した上級仕様

ミラーコートシールドは、シールド表面に薄い金属膜を蒸着し、鏡面反射させることで外光を反射させるタイプである。見た目がスタイリッシュなだけでなく、特定の波長の光をカットできるため、目の疲労軽減効果も高い。

カラー別の特徴

ゴールド/レッド系

晴天時に最も効果を発揮する。

路面やガードレールからの反射を抑え、コントラストを高めるため、ラインが読みやすくなる。 ただし夜間は視界がやや黄味を帯びる。

ブルー系

曇天やセミウェットで最適。

白く霞んだ景色のコントラストを引き締め、濡れた路面の照り返しを抑える。 全天候で使いやすいバランス型のシールドである。

グリーン系

自然光下での色再現性が高く、森林コースや山岳ラリーなどで見やすい。 目への刺激が少なく、長時間走行でも疲労しにくいのが特徴である。

シルバー系

光の反射を均一に抑え、晴天・曇天どちらでも安定した視界を確保できる万能型。

また、反射率が高いため外から見ると鏡面のような印象になり、スタイリッシュな見た目を演出できる。 夜間やトンネル内ではかなり暗く感じることがあるため、使い分けが推奨される。

注意点とメンテナンス

ミラーコートの鏡面層は非常に薄く、乾いた布で強く拭くだけで剥離してしまうほど繊細だ。

使用後は中性洗剤を薄めた水で軽くすすぎ、柔らかいマイクロファイバークロスで押さえるように水気を取るのが理想的。また、車内に放置すると熱でコーティングが劣化することもあるため、保管は専用ケースや布袋に入れるのが望ましい。

ダブルバイザー(ダブルレンズ)|曇りにくさと安全性を両立

ダブルバイザーとは、2枚のレンズを組み合わせて内部に空気層を作ることで曇りを防ぐ構造を持つシールドのこと。スノースポーツのゴーグル技術を応用しており、外気と内気の温度差による結露を最小限に抑える。

特に雨天や冬季の走行、長時間ドライブでは、曇り止めスプレーだけでは限界がある。曇り止め機能を持つダブルバイザーは、長時間の耐久レースなどでも強い味方となる。筆者スーパーFJやVITAでこのタイプを使用しているが、雨脚が強まっても一切曇らない安心感は絶大だ。

価格は通常のシールドよりやや高いが、コンディションに左右されず集中できる点と経年劣化しにくい点を考えると、コストパフォーマンスは抜群である。

AF(アンチフォグ)シールド|手軽に曇り対策できる選択肢

もうひとつ注目したいのが、AF(アンチフォグ)加工が施された単層タイプのシールドだ。ダブル構造ではないため軽量で、通常シールドと交換するだけで手軽に曇り対策ができる。

特にミラーコートのようなデリケートな表面加工を避けたい人や、晴天と雨天を別々のシールドで使い分ける人に向いている。

AFシールドは曇り止め性能が高く、メンテナンスも容易である。ただし経年で防曇膜が劣化するため、こちらも定期的な交換が必要だ。

実は「ハコ車」の半数以上がシールドを開けて走っている?

意外に思うかもしれないが、とあるアンケートではハコ車(クローズドボディ)ドライバーの約半数が、シールドを開けて走行しているという結果が出ている。国内トップカテゴリーのドライバーでも同様の傾向があるというから驚きだ。

理由としては、室内の気温上昇や曇り対策、他に“息苦しさ”を感じるという意見が多い。だが、せっかく高価なミラーコートやスモークシールドを装着しても、開けて走ればその効果は半減するだけではなく安全性も低下する。

筆者自身はフォーミュラなどのオープンカー主体だったため、走行中にシールドを開けるという発想自体がなかった。せっかくの安全装備であり便利装備であるシールドを使わないなんて、なんて勿体ないことか。

しかし、閉じたキャビン内でもシールドを活かす工夫はできる。たとえばダブルバイザーやAFシールドを導入し、曇りに強い環境を整えれば、開けずとも快適に走れる。

シールドは安全装備であると同時に、走りのパフォーマンスを支える重要なパーツ。“飾り”ではなく、環境に合わせて使いこなすことこそが本当のドライビング装備の選び方であると思う。

まとめ|快適な視界はドライバーの集中力を支える装備

ヘルメットシールドは、単なるアクセサリーではなく、走行環境に適応するための実用パーツである。

  • 晴天時はスモークまたはミラーコート
  • 曇天・雨天時はクリアのダブルバイザーやAFシールド
  • 長期間使用した場合は定期交換

この3つを意識するだけで、視界の安定性と安全性は格段に向上する。そして、目の疲れを軽減することは結果的に集中力の維持にもつながる。

走行データを追うドライバーほど、シールドの重要性を痛感しているはずだ。まだ純正のクリアしか使っていないなら、ぜひ一度スモークやミラーコートを試してみてほしい。その違いは走行1周目からすぐに実感できるだろう。

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