モータースポーツに興味はある。
しかし――
「サーキットは敷居が高そう」
「改造や高額な装備が必要なのでは?」
「そもそも、普段乗っているクルマで参加していいのか分からない」
そんな不安から、最初の一歩を踏み出せずにいる人は多いだろう。
その悩みをまとめて解決してくれるのが、オートテストと広場トレーニングである。
どちらもマイカーで参加でき、AT車・軽自動車・ミニバンでも問題ない。
特別な改造やライセンス、レーシング装備も不要で、「運転が上手くなる実感」を安全に得られる入門カテゴリーだ。
本記事では、
・オートテストと広場トレーニングの違い
・どんな人に向いているのか
・費用や準備、参加までの流れ
・次にどんなステップへ進めるのか
を初心者目線で整理する。
「競技に出る」というよりも、
“自分のクルマを思い通りに動かす感覚を知る”ことから始めたい人に向けた、
マイカーで始めるモータースポーツ入門ガイドである。
目次(クリックでジャンプ)
オートテストとは?|AT車・軽・ミニバンでも参加できる入門競技
オートテストは、もっとも参加しやすいJAF公認競技会 である。
▶関連記事:「JAF公認競技会とは?」
▶関連記事:「オートテストとは?」
Bライセンスも専用装備も不要で、街乗りのままのクルマで挑戦できるのが最大の魅力となる。
オートテストの特徴(メリット・参加しやすさ)
- JAF公認競技(Bライセンス不要)
- ヘルメット・グローブ不要
- AT車・軽自動車・ミニバン・SUVも参加可能
- タイムトライアル形式(スピードより操作性重視)
- 市街地近くの広場や駐車場で開催されることが多い
必要な準備と注意点(服装・車両点検・保険)
- 服装:長袖・長ズボン・スニーカー
- 車両点検:空気圧、ブレーキ、オイル、車内の荷物の除去
- 保険:任意保険の適用外となる場合があるため主催者の保険制度を確認
JAFの「モータースポーツイベント検索」や地域クラブのWebサイトでイベント情報を探すとよい。
オートテストを主催しているクラブ協議会サイト
オートテストとレンタルカートを比較した記事
筆者のオートテスト出場レポート
広場トレーニングとは?|失敗しながら上達できる運転練習イベント
広場トレーニングは、コースを覚える必要がなく、反復練習に集中できる初心者向けの練習イベントである。操作の基礎固めに最適 であり、講師つきの会も多く安心して走れる。
▶関連記事:「広場トレーニングとは?」
練習できる内容
- 定常円旋回:アクセルとステアのバランス練習
- オーバル走行:荷重移動とコーナリング練習
- スラローム:ステアリング操作の精度確認
- 急ブレーキ:制動距離と車両姿勢の確認
広場トレーニングが初心者に最適な理由
- コース暗記が不要で気楽に参加できる
- クルマやタイヤへの負担が少ない
- 女性・学生・初心者の参加が多く雰囲気も優しい
- 講師のアドバイス付きイベントが多い
費用と持ち物|参加前に準備すべきもの
- 費用目安:2万円〜3.5万円
- 持ち物:飲み物・軽食、折りたたみ椅子、ガムテープ、トルクレンチ、工具類
女性や学生、親子、カップルでの参加も増えており、誰にでも始めやすい環境が整っている。
オートテストと広場トレーニングの違いを徹底比較
「どちらも初心者向け」と言われるが、実際には向いている人のタイプが異なる。
ここを理解せずに選ぶと、「思っていたのと違った」というミスマッチが起きやすい。
以下の比較表で、目的と性格の違いを整理しておこう。
| 項目 | オートテスト | 広場トレーニング |
|---|---|---|
| 主な目的 | タイムアタックで操作の正確性を競う | 反復練習で基本操作を身につける |
| 開催場所 | 駐車場・市街地近くの広場 | ジムカーナ場・郊外の大きな駐車場 |
| 必要な装備 | 長袖・長ズボンのみ | 長袖・長ズボン(イベントによりヘルメットとグローブ) |
| スピード | 低速(30km/h以下が多い) | 中速(60km/h程度まで出ることも) |
| コースの種類 | パイロンで設定された簡易コース | 定常円・スラローム・急ブレーキなど反復型 |
| 難易度 | 入門レベル | 初級〜中級者向け |
このように、まずはオートテストで「操作精度」を体感し、次に広場トレーニングで「反復による技術向上」を目指すとステップアップしやすい。
よくある質問|初心者が気になる疑問にすべて回答!
Q1. ノーマル車・普段使いのクルマでも本当に大丈夫ですか?
A. ノーマルの普段使いのクルマで参加可能です。
Q2. 初心者一人でも参加できますか?
A. もちろん可能です。初心者歓迎のイベントが多く、現地で仲間ができることもあります。
Q3. オートマ車でも大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。オートテストではAT車の参加者も多く、操作性が重視されるため心配ありません。
Q4. クルマがミニバンやSUVでも出られますか?
A. 出場可能です。実際に家族用のミニバンで参加している人もいます。
Q5. 1回だけの体験参加でも浮きませんか?
A. 体験参加歓迎のイベントもあるため、まずは一度チャレンジしてみることをおすすめします。
まずやるべきこと|モータースポーツを始めるための4ステップ
最も大切なのは、「思い立ったら即行動」することである。
私自身、以前は慎重派で行動に移せないタイプだったが、モータースポーツを通じてフットワークの軽い仲間と出会い、その大切さを実感した。
モータースポーツに関心があるなら、まずは行動に移すべきである。やるべきことは次の通りである。
やるべき行動リスト:
- 地域のオートテストや広場トレーニングを検索
- 開催日程と申し込みフォームを確認
- 長袖・長ズボン・スニーカーといった服装を準備し、車両の点検(タイヤ空気圧、ブレーキ、荷物の除去など)を行う
- 不安があればSNSやイベント主催者に相談してみる
「明日やろう」ではなく、「今やる」ことが継続への第一歩となる。
タイムより大切なこと|“失敗”が上達への最短ルート
オートテストや広場トレーニングでは、タイムを気にするよりも失敗から得られる学びに注目してほしい。
タイムだけを追いかけると、勢いや度胸に頼った走りになりがちである。しかしモータースポーツにおいて重要なのは、車両を正確にコントロールする力であり、そのためには「うまくいかなかった経験」が欠かせない。
よくある失敗例
- タイヤロック(急ブレーキ)
- アンダーステア・オーバーステア
- スラロームでリズムを崩す
これらの失敗の「なぜ」を冷静に振り返り、自分の操作と車の動きの関係を理解することで、次のステップであるジムカーナやサーキット走行の土台が築かれていく。
次のステップ|ジムカーナやサーキットへの挑戦
広場トレーニングを数回経験し、操作の精度や感覚が身についてきたら、次はジムカーナやミニサーキットに挑戦しよう。
次のステップで必要な準備:
- 車両整備(ブレーキ・タイヤ・オイルなど)
- 消耗品交換(パッド・冷却水など)
- 装備品(ヘルメット・グローブなど)の購入
専用フィールドでの走行は速度も上がるが、無理にタイムを狙う必要はない。自分のペースを守ることが上達と安全につながる。
マイカーでモータースポーツに挑戦することで、運転技術の向上だけでなく、愛車への理解や信頼も深まっていく。
ただの移動手段だったあなたのクルマが、「走る喜び」を与えてくれる存在に変わる瞬間を、ぜひ体験してほしい。
▶次のステップ
「オートテスト・広場トレーニングの次にやること|ミニサーキット走行の始め方」








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