春の新料金プラン発表が続くと、通信費はまた「見直し案件」になる。家計の固定費として毎月出ていく以上、ここを放置すると地味に効いてくるからだ。
その中でドコモが打ち出した「ドコモMAX」は、DAZN for docomoが追加料金0円で付く点が最大の売りとなる。
ただし、結論から言うと誰にとってもお得な万能プランではない。むしろ検索でも多い通り、最初に見るべきは「デメリット」だろう。
私の結論は次の通りとなる。
- 得しやすい人:DAZNを継続視聴していて、月間データを無制限で使い、かつ割引がある程度成立する人
- 損しやすい人:DAZNが不要、あるいは年額プラン等で安く運用できている人/割引がほぼ乗らない人
※追記(2025年12月12日)
2026年シーズンからDAZNはF1の配信を終了予定となっている。
そのため現在は「DAZN単体で契約すべきか」「通信プラン込みで考えるべきか」を含め、
DAZNの位置づけそのものを見直す時期に入っている。
▶「DAZNは2025年末でF1配信終了へ|F1ファン向け退会ガイド&乗り換え先の検討」
本記事では「ドコモMAX×DAZN」が本当に成立するのかを、(1)料金の現実、(2)割引条件の厳しさ、(3)DAZNを別ルートで契約した場合との比較、(4)固定回線代替の可否という順で冷静に検証していく構成とする。
目次(クリックでジャンプ)
ドコモMAXの料金設定|割引なしだと高い?実質料金を整理
ドコモMAXの料金設定(まず“素の料金”が高い)
ドコモMAXは、使ったデータ量に応じて料金が変わり、3GB超から無制限のレンジに入る設計となる。まずは割引なしの月額を押さえる。
| データ使用量 | 月額料金(税込) |
| ~1GB | ¥5,698 |
| 1GB超~3GB | ¥6,798 |
| 3GB超~無制限 | ¥8,448 |
正直、ここだけ見ると「高い」と感じるのが自然だと思う。ドコモMAXは割引を積み上げて初めて見た目が整うタイプのプランとなる。
割引が全部乗ったときの理論値(ただし“現実的に揃うか”は別問題)
ドコモが用意する主な割引は以下で、合計で最大3,300円相当まで下がる想定となる。
- みんなドコモ割(3回線以上):-¥1,210
- 長期利用割(利用20年以上):-¥220
- dカードお支払割:-¥550
- ドコモ光セット割:-¥1,210
- ドコモでんきセット割:-¥110
最大割引がすべて成立した場合、月額は以下の水準まで落ちる。
| データ使用量 | 割引後月額(税込) |
| ~1GB | ¥2,398 |
| 1GB超~3GB | ¥3,498 |
| 3GB超~無制限 | ¥5,148 |
ここで重要なのは、検索者が不安に思っている点――つまり「その“全部乗せ”、本当に自分は達成できるのか」である。
dカードGOLDや家族回線数、固定回線の有無など、条件がかなり厳しい。結局、多くの人にとっては“割引無し”の料金が現実的な目安になるだろう。
DAZNの料金体系|年間プランと比べて本当に得か?
DAZNは「ドコモ経由=常に最安」ではない
DAZN Standardは、月額4,200円に対し、年間契約(年額32,000円)だと月換算2,667円まで下がる。つまりDAZNを長期で見る人ほど、単体契約の工夫余地が大きい。
| プラン | 月額(税込) | 年額(税込) |
| DAZN for docomo | ¥4,200 | ¥50,400 |
| DAZN 月額プラン | ¥4,200 | ¥50,400 |
| DAZN 年間プラン(月々) | ¥3,200 | ¥38,400 |
| DAZN 年間プラン(一括) | ¥2,666 | ¥32,000 |
さらにJリーグの「DAZN年間視聴パス」(18か月で45,000円など)が流通する時期は、月換算が2,500円相当まで下がるケースもある。
つまり「ドコモMAXでDAZNが付く=得」と断定する前に、自分が今どの価格でDAZNを運用できているかを先に確定させるべきだ。
関連記事:DAZNを最安で契約する方法はこちら
年額20,000円(月1,667円)に値下げできた交渉体験談と成功のコツを詳しく解説。
ドコモMAXのデメリット|欠点ばかりと言われる理由を整理
割引をフル適用するのは至難の業
まず最大の欠点は、割引を全て適用するための条件が非常に厳しいことである。例えば、dカードGOLDは年会費1万円が必要で、割引目的だけで契約するのは本末転倒である。自分としては明確な理由がない限り加入はおすすめできない。
小容量通信時のコスパが最悪
ドコモMAXのもうひとつの問題点は、通信量が少ないときのコスパが悪すぎることだ。
| データ使用量 | ドコモMAX (割引前) | ドコモMAX (割引後) | 日本通信 | povo |
| ~1GB | ¥5,698 | ¥2,398 | ¥290 | – |
| ~3GB | ¥6,798 | ¥3,498 | ¥730 | ¥990 |
これを見ると、割引後と比較しても格安SIMの方が圧倒的に安いことが分かる。たとえDAZNが付いてくると言っても、それだけで割高な通信費を正当化するのは無理があると思われる。
家族で契約するとむしろ損?
DAZNは1アカウントでデバイス2台まで同時視聴が可能であるため、家族全員が個別に契約する意味はほぼ無い。
【比較例】
- ドコモMAX(1GB・割引後)×3回線 → ¥7,194
- 日本通信(1GB)×3回線 +DAZN年間プラン(月々払い) → ¥5,070
このように、格安SIMにDAZNの個別契約を組み合わせれば約2,000円以上の差が生まれる。家族3人でドコモMAXを契約すると、むしろ割高になるのが現実である。
唯一の利点:ドコモ回線でデータ無制限
ドコモMAX最大のメリットは、ドコモ回線でデータ通信が無制限に使える点に尽きる。しかも、テザリングを含めて完全な無制限という点は非常に魅力的である。これは大手4キャリアの中でも、ドコモと楽天モバイルのみが実現している仕様となる。
たとえば、一人暮らしのユーザーで、固定回線を引いているにも関わらず自宅ではwifi接続でスマートフォンで動画を見るのがメインという人にとっては、ドコモMAXが固定回線の代わりになりえる。
ahamo & 楽天との比較
では実際に、他社のプランと比較してどの程度の差が出るのかを見てみよう。
| プラン | スマホ料金 | 固定回線 | DAZN年間プラン (月々払い) | 合計 |
| ドコモMAX (割引無し) | ¥8,448 | スマホ回線 に一本化 | スマホ料金 に含まれる | ¥8,448 |
| ahamo(~30GB)+光回線 | ¥2,970 | ¥5,610 | ¥3,200 | ¥11,780 |
| 楽天(~3GB) +光回線 | ¥1,078 | ¥4,180 | ¥3,200 | ¥8,458 |
このように比較すると、楽天とほぼ同価格、ahamo構成よりも3,000円以上安くなる。念を押しておくがドコモMAXの割引無しの価格と比較して割安な計算だ。これが「固定回線を解約できる人」にとってのメリットになる。
楽天モバイルの電波は不安定
楽天モバイルには電波の不安定さという致命的なデメリットがある。自分も半年間楽天モバイルを使ってみたが、月に1〜2回、建物内や地方で圏外になる経験をした。これでは、メインの通信回線を楽天モバイルに任せるのは不安と言わざるをえない。安心・安定のドコモ回線で無制限にデータ通信を行えるのは最大のメリットとなる。
スマホ回線一本化のリスク
もちろん、スマホ回線一本化にはリスクもある。たとえば、大容量ダウンロードや、複数のデバイスが同時にWi-Fiを使う環境では限界がある。その他にスマートフォンのバッテリー消耗も激しくなり劣化の原因にもなる。ある程度の不便は覚悟する必要があるが、年間で3万円もの節約ができるなら一考の余地はあるだろう。
まとめ
今回紹介した「ドコモMAX+DAZN for docomo」は、万人向けのプランではない。だが、一定条件を満たす人にとっては、有力な選択肢となり得る。
とくに、「DAZNでF1を絶対に見たい」「固定回線をやめてスマホ回線に一本化したい」と考える人にはメリットが大きい。割引無しの8,448円が妥当かどうか、そこが判断の分かれ目となるだろう。
結論として、ドコモMAXは「DAZNを日常的に視聴し」「固定回線を解約でき」「通信の安定性を最優先する」という条件がすべて揃った人にだけ成立するプランである。逆に言えば、DAZNを安く見ること自体が目的であれば、単体契約や割引交渉のほうが合理的なケースも多い。
もしこのプランが3年前に発表されていたら、当時の私なら固定回線を解約していた可能性は高い。しかしながら、今は1人暮らしでは無いし、DAZNを更に安くする裏技を実行しているため、ドコモMAXを契約することは無い。
この記事が、あなたのDAZNライフと通信費の見直しの参考になれば幸いである。
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