2024年のモータースポーツも、この週末でほとんどの選手権が最終戦を迎えた。2024年は、これまで見てこなかったモータースポーツも観戦するという決意のもと、F1の他にダカールやWRC、WEC、スーパーGTなど、いわゆるハコ車の競技を見るためにJ SPORTSチャンネルの配信サブスクリプションを契約した。年間を通して多くのモータースポーツを配信と現地で楽しんできたわけだが、決して安い値段ではなかった。今年のモータースポーツが一通り終わったこのタイミングで、今年一年を振り返り、来年の観戦スタイルを決めたいと思う。
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2024年に配信サブスクリプションに支払った金額
2024年はDAZNとJ SPORTSモータースポーツパックの2つのサブスクリプションを契約していた。その2つを合わせた合計金額はなんと55,760円だった。ひと月平均にすると4,646円。この金額を安いと思うか高いと思うかは人それぞれだが、私には非常に高い金額だと感じられた。もちろん、年初にさまざまなモータースポーツを見ると決めて契約したのだから後悔はしていない。
DAZNの金額
F1の視聴は、DAZNの年間一括払いプランを選択した。年間32,000円であり、合計金額の約3分の2はDAZNに支払った金額である。参考までに、2024年12月8日時点のDAZNの料金プランを以下に記す。
- 「DAZN Standard」月額プラン:月額4,200円(年間総額50,400円)
- 「DAZN Standard」年間プラン(年一括払い):年間32,000円(実質月額2,667円)
- 「DAZN Standard」年間プラン(月々払い):月額3,200円(年間総額38,400円)
J SPORTSオンデマンドの金額
J SPORTSは、DAZNよりも良心的な価格設定である。モータースポーツだけを見ることができる「モータースポーツパック」は月額1,980円。25歳以下なら月額990円で契約可能だ。これでWRC、WEC、フォーミュラE、ダカール、スーパーGT、スーパーフォーミュラと、多数のカテゴリーが見られるため、非常にお得感がある。そう思ったのだが、実際に年間を通して観戦してみると難しい一面もあった。
モータースポーツ配信をライブで見る難しさ
モータースポーツの中でも世界選手権となると、全世界のさまざまな国で開催される。それをライブで視聴できるのが配信サブスクリプションの魅力だが、同時に放送時間が毎回異なるため、これを把握するのが最初のハードルとなる。
深夜・早朝放送
特にライブ観戦が難しいのは、日本時間の午前1時頃から午前4時頃にスタートするレースである。北米や南米が舞台のレースが、ちょうどこの時間帯に放送される。特にF1は最近アメリカでの人気が高まっており、この時間帯の放送が増えてきた印象だ。この時間帯のレースは、夜更かしするには遅すぎるし、早起きするには早すぎるため、途中から観戦を放棄することも多かった。
土日昼間の放送
国内レースなら見やすいだろうと思ったが、これもうまくいかなかった。土日の午後1時から4時はお出かけのゴールデンタイムであり、用事が重なることも多い。今年はモータースポーツの現地観戦にも力を入れたため、ローカルモータースポーツを見に行くことも多く、ライブ配信を見られないことがしばしばあった。
落ち着いて見やすいのは日曜の夜
今年一年の結論として、私がモータースポーツを落ち着いて見られる時間帯は日曜日の夜だということが分かった。つまり、ヨーロッパで開催されるレースの時間帯である。この時間帯は、土日の用事や予定を一通り終え、風呂に入って、あとは寝るだけという状態で観戦できるため、最も幸せにモータースポーツを楽しむことができる。
見逃し配信は見ない
では、配信のもう一つの魅力である見逃し配信を、落ち着ける時間に見ればよいのではないか。そう考える人もいるかもしれない。しかし私は、結果がわかっているレースを楽しんで見ることができない。今やレース結果はネットニュースやSNSで即座に流れてしまうため、見逃し配信を見るまで結果を知るまいとするのはほぼ不可能である。そのため、無駄な抵抗はせず、見逃し配信は見ないと心に決めた。
フジテレビのF1
見逃し配信を見ないと決めたことで、DAZN以外の選択肢が生まれてくる。フジテレビの配信サービスである「フジテレビNEXT Smart」だ。このサービスもF1をライブ配信しているが、見逃し配信はなく、再配信のみが行われている。しかし、見逃し配信を見ないと決めた私にとっては、選択肢になりうる。さらに、月額1,980円とDAZNよりも安価である。
ABEMAの無料放送
今年J SPORTSで新たに観戦し始めたモータースポーツで特に気に入ったのは、WRCとダカールラリー、そしてスーパーフォーミュラだった。この3つは来年も必ず見たいと思ったが、実はWRCとスーパーフォーミュラはABEMA TVで無料視聴が可能だった。来年も継続して無料となるかは不明だが、モータースポーツのトップカテゴリーを無料で見られるなら、これを活用しない手はない。
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YouTubeの無料放送
無料で見られるモータースポーツといえば、YouTubeではスーパー耐久が配信されている。個人的には、視聴というよりも自宅でPC作業中のBGM代わりとして活用していた。冷静に考えれば、フォーミュラ、ラリー、耐久レースといった異なる特色を持つ3種のモータースポーツが無料で見られるのだから、モータースポーツに興味を持つきっかけとしては十分すぎる環境だと思う。
来年の観戦スタイル
以上が、今年一年モータースポーツ配信を視聴した振り返りである。この経験をもとに、来年の観戦スタイルを考えた。ポイントは以下の通りだ。
- 無料放送を最大限活用する
- F1はフジテレビNEXT Smartで視聴する
- 深夜・早朝配信が多い月はサブスクリプションを解除する
- WECとスーパーGTは(申し訳ないが)視聴を諦める
これにより、年間5万円以上かかっていた費用が、おそらく五分の一ほどに減るだろう。
2025年F1カレンダー
今のところ、フジテレビNEXT Smartを契約しようと思っているのは、3~5月と7~9月である。来年のF1カレンダーを参考に、2024年の放送時間を当てはめた一覧を以下に示す。
ラウンド | 日程 | 放送時間 | グランプリ名 |
第1戦 | 3/14~3/16 | 12:20~ | オーストラリアGP |
第2戦 | 3/21~3/23 | 15:20~ | 中国GP |
第3戦 | 4/4~4/6 | 13:15~ | 日本GP |
第4戦 | 4/11~4/13 | 23:20~ | バーレーンGP |
第5戦 | 4/18~4/20 | 25:20~ | サウジアラビアGP |
第6戦 | 5/2~5/4 | 4:20~ | マイアミGP |
第7戦 | 5/16~5/18 | 21:20~ | エミリア・ロマーニャGP |
第8戦 | 5/23~5/25 | 21:20~ | モナコGP |
第9戦 | 5/30~6/1 | 21:20~ | スペインGP |
第10戦 | 6/13~6/15 | 2:20~ | カナダGP |
第11戦 | 6/27~6/29 | 21:20~ | オーストリアGP |
第12戦 | 7/4~7/6 | 22:20~ | イギリスGP |
第13戦 | 7/25~7/27 | 21:20~ | ベルギーGP |
第14戦 | 8/1~8/3 | 21:20~ | ハンガリーGP |
第15戦 | 8/29~8/31 | 21:20~ | オランダGP |
第16戦 | 9/5~9/7 | 21:20~ | イタリアGP |
第17戦 | 9/19~9/21 | 19:20~ | アゼルバイジャンGP |
第18戦 | 10/3~10/5 | 20:20~ | シンガポールGP |
第19戦 | 10/17~10/19 | 3:20~ | アメリカGP |
第20戦 | 10/24~10/26 | 4:20~ | メキシコGP |
第21戦 | 11/7~11/9 | 25:20~ | ブラジルGP |
第22戦 | 11/20~11/22 | 14:20~ | ラスベガスGP |
第23戦 | 11/28~11/30 | 24:20~ | カタールGP |
第24戦 | 12/5~12/7 | 21:20~ | アブダビGP |
ローカルレースの配信にも興味津々
興味があるのはトップカテゴリーのレースだけではない。今やローカル競技もYouTubeで配信される時代だ。今年も各サーキットのローカルレースや全日本ラリー、全日本ジムカーナ、全日本ダートトライアルを視聴してきたが、個人的にはこうしたローカルイベントの方が面白いと感じることも多い。2025年はローカルイベントの配信にもフォーカスしていきたいと思う。2024年に見て面白かったローカル競技配信ページは下記にリンクを貼っておく。
まとめ
2024年を振り返り、モータースポーツ観戦のスタイルを見直した結果、配信サービスの選び方や観戦時間の工夫が重要だと再認識した。一年間で約55,760円をサブスクリプションに費やしたが、特に深夜や早朝のレースをリアルタイムで見る難しさを痛感した。また、見逃し配信を楽しめない性格から、無料サービスやフジテレビNEXT Smartのようなリーズナブルな選択肢を積極的に活用しようと思う。ABEMAやYouTubeではWRCやスーパーフォーミュラー、スーパー耐久などが無料で視聴可能であり、これらを中心に観戦する予定だ。さらに、ローカルレースの配信にも魅力を感じており、2025年はこれまで以上に多様なカテゴリーを楽しみたい。コストを抑えつつ、充実した観戦生活を目指す年にしたいと考えている。
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