ラリーモントレー観戦のコツ｜初心者向け注意点・準備ガイド

2025年6月7日～8日に開催される「ラリーモントレー」は、全日本ラリー選手権の中でも特に人気の高いイベントである。私がラリー観戦にハマるきっかけとなった思い出深いイベントである。しかし、昨年の観戦は失敗続きで、今思い返しても悔いが残る内容だった。

この記事では、昨年のラリーモントレー観戦の反省を踏まえ、これから初めて観戦に行く人に向けて注意点や準備すべきことを紹介する。初心者がラリー観戦で失敗しないための実践的な内容となっている。

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ラリーモントレー（MONTRE）は、群馬県を舞台に開催される全日本ラリー選手権第4戦である。2025年は6月6日から8日にかけて行われ、安中市を拠点に神流町、上野村、南牧村の林道がスペシャルステージ（SS）として使用される予定となっている。

最大の魅力は、東京など首都圏から公共交通機関のみでアクセスできる点である。東京駅から新幹線で約1時間半、在来線でも約2時間半で会場最寄りのJR横川駅に到着する。車がなくても日帰り観戦できる利便性は、初心者にとって大きな安心材料だろう。

旧碓氷峠SSは、通常2,000円～5,000円の観戦料がかかる全日本ラリーにおいて、無料で観戦できる数少ないステージである。初めてのラリー観戦にも最適なイベントといえるだろう。

もっとも重要な情報は、旧碓氷峠SSが土曜日のみ開催される点である。昨年は土曜日限定開催と知らずに日曜に向かってしまい、観戦できなかった人も多かったようだ。スケジュールの確認は必須である。

観戦エリア周辺に専用の駐車場は用意されていない。車で行く場合は高崎駅周辺のコインパーキングを利用し、JR横川駅まで電車で移動する必要がある。高崎駅から横川駅までは約30分の距離である。

観戦エリアであるめがね橋や熊野平までは、JR横川駅から「アプトの道」を歩いて約2時間の上り坂が続く。トロッコ電車を利用しても片道1時間ほどかかる。登山とまではいかないが、体力に自信の無い人にはやや厳しい道のりである。歩きやすい靴と服装、十分な体力が求められる。

観戦スポットは限られており、早く到着しないと人だかりでラリーカーがほとんど見えない可能性がある。SS開始は正午頃だが、少なくとも1時間以上前には到着するようにスケジュールを組むことが重要である。

「アプトの道」沿いには自動販売機が少なく、現地調達は難しい。水分は事前に多めに準備しよう。私は去年、ペットボトル1本(500ml)しか持たず、かなりつらい思いをした経験がある。

山間部という環境上、虫刺されやヤマビル被害の報告もある。長袖・長ズボンの着用と、ヤマビルに対応した虫よけスプレーの携帯が望ましい。

体力に自信がない人や、混雑を避けたい人にはラリーパークでの観戦をおすすめする。大型モニターによるYouTube配信の視聴や、整備中のラリーカー見学もできるため、家族連れにも人気である。

群馬の名物駅弁「峠の釜めし」は、ラリー観戦のお供としても人気である。陶器の器は持ち帰り可能で、家でも炊飯に活用できる。このお店の看板が頭文字Dの1コマに登場しているとか・・・していないとか。

高崎駅周辺で夕食を探して訪れたオリオン餃子。宇都宮餃子がウリのお店であるが、ハッキリ言って群馬グルメとは無縁のお店ではあるが、ラリー観戦後の疲れた体に染みわたる味だった。ボリュームもあり、満足度の高い一軒である。

昨年のラリーモントレーでは走行中のラリーカーをしっかり見られず悔いが残ったが、ゆるキャン△の聖地巡礼も楽しめたことで満足感は高かった。失敗もまた次回への経験として活きると感じている。

ラリー観戦に正解はない。SS観戦、聖地巡礼、グルメ探訪、ラリーパーク体験など、自分なりの楽しみ方を見つけることが大切である。無料で観戦できるラリーモントレーは、初心者にとって理想的なスタート地点となるだろう。

今年は観戦に行くことができないが、本記事が観戦初心者の一助となれば幸いである。