5月に全日本ダートトライアル、6月に全日本ジムカーナ、そして7月には全日本ラリーと、この時期は北海道での全日本選手権ラッシュとなる。今回も例に漏れず現地に観戦に行ってきた。場所はいつものオートスポーツランドスナガワ……ではなく、ニセコ町である。冬はスキーで賑わうニセコ町だが、夏にはその山道を利用してラリーが開催されている。
去年はあいにくの大雨で観戦し、雨ならではのラリーを堪能できた。しかし雨の影響で写真撮影などは全くできなかった。今回はしっかり晴れてくれたので撮影も存分に楽しめた。記事の最後に何枚か掲載しているので、観戦レビューと一緒に見てほしい。
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結論|撮影用の望遠レンズの物欲が再燃した
見に行った一番の感想は、ラリーは写真撮影が楽しすぎる、これに尽きる。サーキットでの流し撮りも楽しいが、ラリーでは異なる写真の切り取り方が求められる。それを色々試しているうちに、1時間半のスペシャルステージがあっという間に終わった。観戦者がみんなごついカメラを持って撮影している理由がよくわかった。同時に自分の撮影機材を見直したい衝動に駆られてしまった。特に被写体を大きく捉えられる望遠レンズが欲しくてたまらない。その経緯をぜひ読んでほしい。
夜9時に出発|車中泊するために前日出発
札幌市からニセコ町までは車で2時間ほどの距離である。それほど遠いわけではないが、観戦予定のSS9のスタートは朝8時半。観戦エリアの駐車場は朝7時から解放されるとのこと。7時に現地に着くためには5時前に出発する必要がある。モータースポーツ観戦では4時起きは珍しくないが、できるだけ睡眠時間を確保したい。私の軽バンなら数日の車中泊も余裕である。今回は夜のうちに現地近くに移動し、車中泊しつつギリギリまで睡眠をとる作戦とした。
寄り道は中山峠の道の駅|あげいもは久しく食べていない
約2時間のドライブのちょうど中間地点が中山峠である。いつもここで休憩をとるが、最近は毎度のこと閉店後の寄り道になってしまう。この道の駅の名物はあげいも。久しぶりに食べたいと思った。


車中泊地は道の駅ニセコビュープラザ|夏の北海道は快適
今回車中泊で利用したのは道の駅ニセコビュープラザ。11時過ぎに到着すると、駐車場には車中泊中のキャンピングカーやワンボックス車がずらり。満車ではないが、1台飛ばしの駐車は難しい状況だった。
素早く車中泊の準備をして12時頃には就寝。夏の北海道にしては気温高めの24℃。暑くもなく寒くもなく、寝袋不要で快適に眠れる……はずが、周囲で車をアイドリングさせながら寝ている人が多く、騒々しいことこの上なかった。しかし今回は秘密兵器を持参していた。


起床は朝6時|Loop Quiet2で快眠
今回の騒音対策は耳栓。Loop Quiet2という製品で、非常に装着感が良い。これを使うことで騒音は気にならないレベルまで軽減できた。ただし、空気で膨らませるピロー枕との相性が悪く、横向きで寝ると耳が痛くなった。それでも朝6時まで快眠でき、買った甲斐があったと自負している。
朝7時に観戦現地入り|駐車場はすでにほぼ満車
道の駅で朝食のパンを食べ、予定通り朝7時に観戦エリアの駐車場へ到着。てっきり7時から入れるものと思っていたが、すでにほぼ満車状態だった。なお、今回は事前予約制のため、満車で停められない心配はないのでご安心を。

蘭越町はお米の名産|観戦者全員に300gのブランド米
今年の観戦者全員へのプレゼントは、蘭越町産の北海道ブランド米「ゆめぴりか」300gだった。米が高騰している今年にこのお米を貰えるとは思っていなかった。観戦料2000円の元が取れるわけではないが、蘭越町がお米の産地であることをしっかり記憶できた。マジでありがとう。

SS観戦開始|最後尾での観戦
観戦準備を済ませ、駐車場から観戦エリアへ徒歩5〜10分。去年と同じ観戦エリアに到着したが、前方のスペースはほとんど埋まっていて後方からの観戦となった。もっと早く到着すべきだったと後悔しつつ、撮影できる場所を探した。
今回はデジタル一眼レフでの撮影に集中|難しい撮影ほど楽しい
木と木の間からマシンを正面で捉えられそうな角度を見つけて場所を確保。前回の全日本ジムカーナで久々に使ったデジタル一眼レフ。前回は連写で撮影したが、欲しいタイミングの1枚が撮れなかった。連写ではコンマ数秒で車が数メートルも移動してしまい、狙い通りの位置でシャッターを切れるかは運任せだった。今回は1枚撮りに挑戦。木々の間から一瞬を狙い、成功した時の快感は格別だった。成功確率は2〜3割だが、連写より高い気がした。

写真集




望遠レンズの物欲が再燃|もっと明るいレンズが欲しい…もしくは
撮影した写真はどれも暗めでノイズが多い。林道の木陰でオートだとISOが上限の6400に張り付く、ISOを固定にしてシャッタースピードを下げていくとブレてくる。もっと速いシャッタースピードで明るい写真が欲しかった。改善策は明るいレンズか、常用ISOが高いカメラボディを導入するか。個人的にはスナガワでは望遠倍率が足りないので高倍率で明るいレンズが第一候補。しかし価格が高く、明るい高倍率レンズ自体が少ない。ならばISO感度を上げられて、画素数も高いカメラボディの方が実用的かもしれない。悩ましいところ。中古品だったら手が出せるかも。
きのこ王国 仁木店|きのこの天ざるそばが最高
SS9を観戦後、駐車場に戻ったのは10時半頃。昼食は少し移動して、きのこ王国 仁木店へ。ここはきのこ汁が有名だが、私は毎回「きのこの天ざるそば」一択。きのこの天ぷらはサクサクで香りも最高。蕎麦も美味しく、これだけのために寄る価値がある。


まとめ|ラリー北海道に向けて望遠レンズを本気で検討
2025年全日本ラリー選手権「ラリーカムイ」は晴天に恵まれ、写真撮影を満喫できた。撮影スキルが少しずつ上達し、撮影自体が楽しくて仕方ない。ただし、写真もモータースポーツ同様、道具の差が大きい世界。最新の高性能機は魅力だが、それだけでは面白くないとも思う。次回はラリー北海道になりそうだが、それまでに撮影機材の弱点を補う買い物を検討したい。予算は厳しいが、足りない分は知恵と腕でカバーしよう。この記事を読んでラリー観戦に興味が湧いたなら、ぜひ現地でラリーを体験してほしい。
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