全日本選手権クラスのモータースポーツが北海道で観られるチャンスは、実は年にたったの数回。その貴重な1回となる「JAF全日本ダートトライアル選手権」が、2025年5月、オートスポーツランドスナガワで開催された。
ダートトライアル観戦は、マニアだけのものではない。今回のようにグルメや温泉も楽しみつつ、気軽な気持ちで観戦する「ゆるモタ観戦旅」もまた、モータースポーツを楽しむ方法の一つである。
天候はあいにくの雨、気温も5月としては厳しい寒さ。しかし、それすらも楽しい思い出となった1日を記録として残しておく。これから観戦を考えている方にも参考になる内容となっているので、ぜひ最後まで読んでもらいたい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
気合の朝6時出発
前回は到着が遅れ、競技開始に間に合わなかった苦い思い出がある。今回はその反省を活かし、朝5時に起床して友人をピックアップ、6時には札幌を出発した。
空は小雨模様、275号線を北へ。天候の影響か道は空いており、途中の道の駅でひと休みしながらも、2時間かからず会場に到着した。なお、オートスポーツランドスナガワのダートトライアルコースはGoogleナビではうまく表示されない。詳しい行き方は、過去の観戦記にて解説しているので参考にしてほしい。
会場の様子と観戦環境
雨と寒さにもかかわらず、会場には意外なほど多くの観戦者が集まっていた。数にして50人以上、もしかすると100人近くいたかもしれない。北海道で全日本選手権が開催されるのは、5月のダートトライアル、6月のジムカーナ、7月のラリーカムイ、9月のラリー北海道の4回だけ。
レース競技のイベントがないのは少々寂しいが、そのぶん希少価値が高く、モータースポーツファンにとっては見逃せない機会である。
雨の日のダートトライアルの見どころ
雨天ならではの魅力があるのがダートトライアルの面白いところ。晴れの日の砂煙も迫力だが、雨の日は水しぶきが舞い、より一層スリリングな光景が広がる。
今回はあいにく防水機能を持たない一眼レフカメラでは撮影できず、iPhone16 Proのみでの撮影となったが、それでも迫力は十分に伝わってきた。
スナガワには屋根やベンチといった観戦用設備がないため、レインコートとアウトドアチェアは必須である。友人はレインコートを持っておらず、極寒の中で傘を差しながら震えていた。風邪を引いてしまっては元も子もないため、今回は1本目の走行を見終えた段階でで早々に観戦を切り上げた。
持っていくと便利なアイテム
モータースポーツ観戦を快適にするために、以下の3つは最低限用意しておきたい。
レインコート
防水シューズ
![[MERPHINE] レインシューズ 防水シューズ ながぐつ れいんしゅーず メンズ レインブーツ 防水靴 rain shoes man レインしゅーず おしゃれ ガーデンブーツ ブラック 26.0cm](https://m.media-amazon.com/images/I/31mQVjm46PL._SL160_.jpg)
アウトドアチェア
これらがあれば、雨天時でも安心して観戦できるだろう。
お楽しみ抽選会の結果
会場を後にする前に、恒例の抽選会をチェック。今年は地元特産品こそなかったが、スポンサー企業から提供されたグッズが並んでいた。
今回、自分がゲットしたのはダンロップのTシャツ。VITAレースなどでも何度かもらっているが、部屋着や作業着として活躍するため、地味に嬉しいアイテムである。
名物グルメ・砂川ポークチャップ
観戦後に向かったのは、砂川市の名物料理「ポークチャップ」が楽しめるカフェレストラン「笑飛巣（えびす）」。ここでは600gという驚異の肉塊が提供される。写真で見た以上の迫力と味わいで、グルメ目当ての来店も納得のクオリティである。
砂川を訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみてほしい名店である。
砂川スイーツロードと絶品ソフトクリーム
ポークチャップの後は、砂川市が推進する「砂川スイーツロード」へ。北菓楼本店では、自分の大好物である開拓おかきを購入。今回は期間限定の野付北海シマエビ味と枝幸毛ガニ味をチョイスした。
さらに、笑飛巣で貰ったクーポンを使い、「life（ライフ）」というソフトクリーム専門店へ。普段はあまりソフトクリームを食べないが、ここの味は格別で、今まで食べた中で一番かもしれないと思った。
帰り道は月形温泉でリラックス
冷えきった身体を癒すため、帰り道では月形温泉「ゆりかご」に立ち寄った。道の駅に併設された日帰り温泉で、入浴料は650円。清潔感のある施設で、浴室も休憩所も広々として快適だった。
ここは今後も定番ルートにしたいスポットである。他にも月形には温泉が点在しているので、次回は違う施設も開拓してみたいと思う。
まとめ：モータースポーツ観戦×観光のすすめ
今回のダートトライアル観戦は、結果的にグルメと温泉が主役になったが、それもまた良い思い出である。雨天には雨天の楽しみ方があるし、何よりも体調第一で行動することが大切だ。
モータースポーツは、こうして気軽にゆるく楽しむスタイルでも十分に魅力を味わえるジャンルである。来月には再びスナガワで全日本ジムカーナが開催される予定だ。気になる方は、ぜひ観戦とあわせて砂川のグルメ・スイーツ・温泉を満喫してほしい。
モータースポーツ観戦の新しい楽しみ方として、「ゆるモタ観戦旅」をぜひ体験してもらいたい。
コメント