これが正真正銘、今年最後のモータースポーツ出場となるだろう。ということで、オートテストに参加するべく、札幌市清田区にあるイオンモール札幌平岡店に行ってきた。
イオンモール?と不思議に思う方もいるかもしれないが、あのイオンモールで間違いない。オートテストは広い敷地を必要とせず、大きめのショッピングセンターの駐車場で開催が可能である。しかも、当日の参加受付も行っているため、買い物のついでに飛び込み参加もできる。ただ……実際に飛び込み参加する人がいるかは疑問である。
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開催地と当日の雰囲気
今回は札幌市内での開催ということで、ありがたいことに自宅から会場まで30分もかからなかった。しかも受付開始は10時半なので、モータースポーツに行くのに朝寝坊できるという素晴らしさだった。
会場に到着すると、数日前に降った初雪がコース脇に残っていた。日中は10度を超える予想だったが、関東暮らしが長かった体には十分寒かった。今回の主催はブラウンベアーズ北海道で、北海道大学自動車部の現役部員とOBで構成されたクラブとのこと。運営を現役学生が担っている姿に感心させられた。
準備とコースの確認
受付を済ませてゼッケンを貼る。今回は荷物をほとんど持たずに来たため、車から下ろすものもなかった。さっそくコース図を確認すると、ショッピングモールの駐車場ならではの非常にコンパクトなレイアウトだった。函館の時と違い、右左右のリズムで覚えやすく、初心者向けと感じた。慣熟歩行でも一度も間違えずにコースをトレースすることができた。
練習走行と1本目
本番前には練習走行が1本設けられていた。もともとタイムスケジュールには記載がなかったが、参加台数が少ないため追加されたのだろう。函館の教訓から練習走行も手を抜かず挑んだ。タイムは読み上げられなかったが、感触は悪くなかった。ただ、相変わらずプッシュアンダーを出してしまい、運転の拙さを駆動方式のせいにしたい気持ちもあった。今回の車両は軽バンのスクラムで、ミッドシップ後輪駆動。言い訳は通用しない。
1本目の本番走行ではメリハリのあるアクセルワークを意識し、ターンでは必要に応じて減速し、小さなRで曲がることを心がけた。結果、ミスコースもペナルティもなく31秒6を記録。この時点で7番手タイムだった。
2本目と結果
2本目は加減速を控え、速度を落としてでもコースの最短距離を意識する走りに挑戦した。タイムアップの感覚はなかったが、一度試してみないと気が済まない性分だった。結果は32秒7で、1秒以上のタイムダウン。ベストタイム方式のため、1本目の31秒6が記録となった。
最終順位は9位で、表彰対象の範囲内だった。全日本ラリードライバーも出場しており、競技の進行が速かったため他車の走行を見る余裕はなかったが、会場の全日本選手権車両やドライバーとの交流が楽しめた。
表彰式と感想
表彰式では10位までに賞典が用意されており、9位の賞典を受け取った。賞典にはTシャツ、タオル、ボールペンに加え、エコバッグと写真付きフォトスタンドが含まれていた。特にフォトスタンドが嬉しく、軽バンが写っているにもかかわらず喜びを感じた。
今回もオートテストの手軽さを改めて実感した。ただ、クラス分けがなかったため、反則級の車両やドライバーが上位を占めることに不満が出るのではないかと少し心配になった。
トップタイムとの差は4.1秒。函館では9秒差だったため、少しはマシになったと自分を慰めつつ、来年に向けて練習を積もうと思う。トップドライバー曰く、「練習にはピザの配達のバイトが最適」とのこと。冗談のようだが、本当なのかもしれない。
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