オートテストに初めて出場した。オートテストはJAF競技として発足してから10年ほど経つが、以前から興味があり、出場したいと思っていた。しかし、VITAでのレース出場を優先していたことと、イベントを見つけられなかったことから、これまで参加を見送ってきた。今回、ようやくその願いを実現することができた。
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開催場所とコース
開催場所は北海道函館から車で30分ほどのところにあるグリーンピア大沼。ここは、夏はキャンプやアウトドア、冬はスキーが楽しめるリゾートホテルである。その大型駐車場の一角に、オートテスト用の特設コースが設置されていた。
コースはおおよそ縦50m × 横25mのスペースに23個ものパイロンが配置されており、初見でジムカーナとは異なる意図を持った競技であることが明確だった。
参加費は4000円が基準だが、ネットでの事前登録割引500円とJAFロードサービス会員割引500円が適用され、3000円になった。さらに、2024年度末まで有効な保険料1000円を支払った。レースで毎回5万円近くかかるエントリー費に慣れている私にとって、非常に安く感じた。
コース下見と縦列駐車の驚き
受付で参加費を支払い、エントリーリストとコース図を受け取った。9時から1時間のコース下見が行われた。今回のコースにはバックでの縦列駐車が含まれていた。バック駐車自体は想定していたが、縦列駐車は予想外であった。他の参加者によれば、オートテストで縦列駐車が採用されるのは珍しいとのことだ。指定された枠内に車両を収めて一時停止しなければならず、枠からタイヤがはみ出るとペナルティになる。
コース全体は、パイロンを避けながら進む蛇行区間や一時停止が必要な場所が多く、視界に多くのパイロンが入り込むため、ミスコースの可能性も心配された。
練習走行と本番1本目
練習走行1本目では、私のスーパーカーであるマツダのスクラムでコースを確認しながら走行した。軽バンとはいえ、縦列駐車や360度旋回を無難にこなし、タイムは44秒だった。オートテストでは秒数がポイントに換算され、最もポイントが少ない人が優勝となる。私は目標タイムを39秒と設定した。
本番1本目では練習よりもアクセルを強めに踏み、ブレーキもABSを効かせて挑戦した。しかし、360度旋回後に次のパイロンを見失いかけ、修正しながらのゴールとなった。タイムは38.8秒だったが、一時停止が不十分と判定され、ペナルティが2か所で10ポイント加算された。結果、48.8ポイントでクラス暫定9位となった。
昼休みと本番2本目
昼休みにはホテル内のレストランで弁当を購入。600円という安さでありながら、ボリュームと美味しさに驚いた。今思えば、近くの「ラッキーピエロ」という函館のハンバーガーチェーンに行くのも良かったかもしれない。
午後の本番2本目では、一時停止時のピッチングを完全に収めることと、360度旋回で速度を抑えることを意識した。攻めるべきポイントではしっかり攻め、懸念のある部分では安全を重視するバランスで走行した。結果、目標通り39秒でゴールしたが、総合順位はクラス9位で変わらなかった。今回のオートテストはタイムの積算方式であり、1本目のペナルティが響いた。
初参戦の感想と今後の展望
順位は振るわなかったが、初めてのオートテストの感想は「楽しい」の一言だ。レースとは全く異なる車の楽しみ方を体感でき、新しい扉が開いたように思う。北海道では年間8回程度オートテストが行われており、開幕戦は2月の雪上オートテストだという。エントリー台数が多い時には70台を超えるとのことで、密かな盛り上がりを見せているらしい。
来年もぜひ継続して参加したいと思う。ただ、どのように改善すれば良いのかは課題だ。リザルトや撮影した映像を見ながら、熟考していく必要がある。
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